診療科挨拶

東邦大学 脳神経内科の紹介

脳神経内科【診療部長】狩野 修

東邦大学 脳神経内科の紹介

東邦大学 脳神経内科は1950年代に創設された、日本の脳神経内科の中でも非常に歴史のある教室です。一方で、私自身も含めた教室員の平均年齢が若い事も特徴です。
そして、教授就任後、もっとも力を入れているのは、臨床教育です。
例えば、全国どこの大学でも行っている一般的な教授回診というのは、教授が先頭に歩いて、教室員や学生が長い列を作って行う
という事が一般的なスタイルですが、それとは異なります。

当科では、研修医や専攻医のプレゼンテーションの後に、まずディスカッションを行います。
すなわち、脳神経内科に限らず内科の基本である、まずは詳細な病歴で診断する、鑑別疾患をあげることを重視しております。

その後で、広いカンファレンスルームに患者さんをお呼びし、その病歴を元に私が教室員、研修医さらには学生に囲まれながら
診察を行っていきます。そして患者さんが病室に戻った後、再度画像も含めた検査所見を確認し、診断や治療方針をみんなで決めていきます。

研修医、学生の皆様へ

脳神経内科って、難しいとよく言われるのですが、その難しい脳神経内科をできるだけやさしく伝えるように工夫しています。
難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白くといった流れになるような、臨床教育を目指しております。

具体的なプランですが、内科や脳神経内科の専門医を取得するまでは、関連病院への出向も含めて広く浅くみていきます。
一方でその間、大学院へ進学することも可能ですし、また専門医取得後は海外へ留学するなど、いろいろな道を用意しております。

教室の研究面

普段の臨床に加えて、臨床現場で生じた疑問を解決するために、各人がテーマをもって、基礎研究や臨床研究に取り組んでおります。
毎週リサーチカンファレンスを行い、進捗状況を報告してもらっています。
各人の研究結果をまとめ、論文化するまでは粘り強くサポートしますので、ご安心ください。
大学には、こういった研究・論文を通して、医学・社会の発展に貢献するといった使命もあります。
もちろん、なかなかよい結果が得られず、苦労している先生もいますが、一方で、汗水流して、努力して得られた結果というのは、何ものにも代えがたいほど貴重なものと考えています。

私の理想ですが、大学の脳神経内科のプロ集団を束ねるものとして、大学にいたい、大学にいた方が自分の力が発揮できる、成長できると思わせるような環境を作りたいです。