教育・研修

研修ならびに入局を考えている先生方へ

当脳神経内科の特徴として、様々な神経疾患をバランスよく診療できるということです。また在籍する神経内科専門医が常勤で10名ほどおり、専門的な知識・診察を多くの指導医から学ぶことができます。
市中病院ですと入院患者の約8割が脳血管障害と偏りがみられますが、当科では変性疾患と脳血管障害が半分ずつと非常にバランスがとれております。また日本神経学会や日本脳卒中学会の教育施設にも認定されております。

神経内科専門医取得まで

当科の一般的な研修スタイルですが、2年間の初期研修終了後、4年間の新内科専門医制度のプログラムに入ります。最初に、当科あるいは基幹施設(済生会横浜市東部病院、東京歯科大学市川総合病院、日本鋼管病院など)の後期研修医を選択していただきます。当科のレジデントの場合は4年間のうち1年間、関連病院である国家公務員共済組合連合会三宿病院への出向も含まれています。そして卒後4年目に内科認定医、6年目に神経内科専門医取得を目指します。まずはここが一つの目標になるかと思います。またプログラムの途中で大学院への進学を希望することもできます。

神経内科専門医取得への充実したバックアップ体制は当科の誇れるシステムの一つで、大学院生も含めて全員、専門的知識を学びにローテーションをしていただきます。神経病理は東京都神経科学総合研究所、神経放射線は順天堂大学放射線科にそれぞれ3ヶ月間出向し集中的に勉強します。
各研修医の将来の希望に沿ったカリキュラムを組むことを推奨しております。

脳神経内科でのスケジュール(卒後3~6年目)

曜日 午前 午後
病棟業務  教授回診、リハビリカンファレンス、
ラボカンファレンス、症例検討会、医局会
外病院勤務(脳神経内科外来)  病棟業務(腰椎穿刺、筋生検)
病棟業務  病棟業務
神経生理(誘発筋電図、ボトックス、脳波読影)  外病院勤務(脳神経内科病棟)
病棟業務  神経生理(針筋電図)
病棟業務、チームカンファレンス  

神経内科専門医取得後

神経内科専門医の指導医として、外来・病棟業務・研修医の指導を行います。研修医時代以上の論文作成、学会活動を積極的に行います。また関連病院への出向で脳神経内科部長・医長として働いたり、海外留学や基礎研究を行ったりとできるだけ各人の希望に沿った選択肢を選んでいきます。
学会発表は国内に限らず海外でも多数行っています。採択率の低いアメリカの神経学会でもポスター発表のみならず、口演発表にも数多く推薦されており、こういった学会活動は他診療科を圧倒していると自負しております。
単に症例数をこなすだけでなく、リサーチマインドをもち臨床・基礎研究を積極的に行いその研究成果をまとめ発表・論文にし、神経疾患で苦しむ患者さんに還元していくことが当科の目指すところです。

研修医の大学離れが進んでいると言われていますが、市中病院では経験できない症例の多様性、博士号取得、また海外留学、研究などの選択肢や可能性の多さを実感していただきたいと考えております。
女性医師の増加が進んでいると言われておりますが、当科にも多数女性医師が在籍しております。結婚・出産なども十分考慮し家庭を持ちながらも医療に携われるよう“オーダーメードの研修スタイル”も用意します。各人の希望に反していきなり遠い地方に出向させられたり、結婚や出産で職場をやめなければならないといった古い体質の医局ではありません。
もしご興味のある研修医の先生方がいましたら、医局説明会だけでなく、個別にも医局の概要、研修内容についてご説明させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。皆様のご入局を医局員一同心より歓迎しております。