先輩医師の声

脳神経外科で扱う、ほぼ全ての疾患を網羅しています

原田 直幸(講師 東邦大学 平成10年卒業:日本脊椎脊髄外科学会専門医、日本脳神経外科学会指導医)

当院では救急救命センターに運ばれた緊急度の高い患者さんを診ることもあれば、外来で一人ひとりの患者さんとじっくり話をする機会もあるため、非常に多彩な経験を積むことができると思います。命に関わる疾患を扱うことが多い脳神経外科に「きつい、大変」という印象を抱く人も多いかもしれませんが、きっとそれ以上のやりがいを感じていただけるはずです。患者さんや家族から感謝されたり、危険な状態だった患者さんが回復した姿を見たりしたときは、大きな喜びを感じることができます。
当科は腫瘍・脊髄・外傷など、脳神経外科で扱うほぼ全ての疾患を網羅しています。非常に幅広い領域を経験できるので、きっとその中から、自身が興味のあることや追求したいこと見つけることができるのではないでしょうか。

より高水準な治療を実現するためにも、若手医師に期待しています

近藤 康介(講師 東邦大学 平成11年卒業:日本脳卒中の外科学会指導医、日本脳神経血管内治療学会指導医、日本脳神経外科学会指導医)

後期研修医のみなさんの中には、「脳神経外科はハードルが高い」というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかしそれぞれのレベルでできることは必ずありますから、入局して間もない後期研修医にも、レベルに見合った診療をお任せしたいと思っています。その経験を通じて、自分自身の成長をきっと実感していただけるはずです。脳は命に関わる特別な臓器ですし、合併症も出やすいため、慎重に扱う必要があります。そのぶん、治療が終わった後に患者さんが普段の生活に戻る姿を見ると大きなやりがいを感じます。今後は若い先生にも積極的に手術を経験していただき、層の厚い脳神経外科を構築し、どんな患者さんにも高い水準の治療を提供できる科に成長させたいと考えています。

医学的知識だけでなく、患者との信頼関係の大切さも指導

桝田 博之(助教 東邦大学 平成15年卒業:日本神経内視鏡学会技術認定医、日本脳神経外科学会指導医)

近年は分業化を進める脳神経外科も多いようですが、当院では血管・腫瘍・脊髄など幅広い領域を網羅的に経験していただき、ジェネラリストを育成したいと考えています。他科との連携治療を経験できることも、当院のような総合病院ならではのメリットではないでしょうか。脊椎領域では整形外科と一緒に、下垂体領域では耳鼻科と一緒に手術をすることもあります。
最近は患者さんの医療に対する期待値が高まっていると思います。その期待に応えるためにも、患者さんの意思やバックグラウンドを考えた上で治療内容を提案していくことが必要です。後期研修医のみなさんにも、患者さんとしっかりコミュニケーションをとり、信頼関係を構築できるドクターになっていただきたいと考えています。医学的な知識だけでなく、患者さんとの関係を良好にするためのスキルなども、ぜひ当科で学んいただきたいと思います。