診療科挨拶

幅広い症例に対応し、患者のQOL向上に貢献
若いうちから手術に携わり、成長を実感できる環境

形成外科【診療部長】荻野 晶弘

“Quality of Life”を守る「最後の砦」

形成外科は、身体に生じた組織の障害に対して形成外科的手法や特殊な技術を駆使し、形態的のみならず機能的にも正常に近い状態に戻すことを目的としています。他科で対応困難となった症例を扱うことも多く、患者さんの生活の質“Quality of Life”の向上に貢献する「最後の砦」となることが使命だと考えます。
当科では形成外科全般にわたる疾患を広く取り扱っていて、特定の疾患に偏ることがありません。オールラウンダーになるのに適した環境ですので、形成外科医としてのキャリアをスタートさせるのには持ってこいの場所でしょう。

専門医試験合格率100%を誇る医局

日本形成外科学会専門医試験の合格率は、全国平均で80%台後半です。しかし、当科では過去10年以上にわたって合格率100%を維持しています。当科では伝統的に手術へのこだわりが強く、日ごろから細かい部分まで突き詰めた手術デザインを行っています。そういった取り組みが、この数字につながっているのかもしれません。
また、若いうちから実践経験を積む環境が整っていて、しっかり勉強をしている若手医師には早いうちから手術を執刀するように指導しています。簡単な手術であれば入局した年から手掛けることもありますので、手術に興味のある先生には理想的な職場です。

発展性の高い分野で、研究にも積極的に取り組む

初期研修終了後、5年間の形成外科専攻医研修プログラムに入ります。その最終年に専門医試験を受験することとなります。研修は大森、大橋、佐倉の東邦大付属の3病院に加え、福島県郡山市にある星総合病院の4院を研修病院としています。
専門医試験の受験に当たっては、当院で勤務していれば症例数が不足することもまずありませんし、必要な学会発表や論文執筆の指導も行っています。形成外科は新しい診療科で、発展性の高い診療科であるという認識から、当科は他大学に比べても積極的に学会発表や論文執筆に取り組んでいる自負があります。

アットホームな医局で、人生設計のしやすさも

当科は医局員の数は少ないですがアットホームな雰囲気のもと、気兼ねなく、緊張することなく、怒られることなく仕事ができる場所です。私自身、仲良く楽しく仕事をするのがモットーなので、和気藹々と働けると思います。
形成外科の患者さんは元気な方が多いため緊急の対応などは少なく、休日は自分の時間を取りやすい診療科です。研修を行う東邦大学の3院もそれほど離れていませんから、定住地を早く決めたい先生や、出産を考えている女性医師でも働きやすく、活躍しやすいでしょう。