研究

研究の概要

1.難治性創傷治療に関する研究

下腿潰瘍や足壊疽などに対する陰圧閉鎖療法を用いた難治性創傷治療では、十分なデブリードマン後にVACシステム、RENASYS創傷治療システムなど各種陰圧閉鎖療法機器を使い分け、良好なwound bed preparationを行い、二期的に植皮や皮弁術による再建手術を行い、早期の創傷治癒を実現しています。また、感染創に対しても洗浄療法を併用することで早期に陰圧閉鎖療法を開始しています。

2.皮弁再建手術における血流視覚化・数値化による評価に関する研究

皮弁再建手術の術前には、超音波断層検査を用いて皮弁栄養血管や穿通枝の血管径、血流量、血流速度、末梢血管抵抗指数(RI,PI,AT)を計測し、血流を数値化して評価しています。術中には、インドシアニングリーン(ICG)を用いてICG染色領域を視覚化し、染色境界領域をレーザー血流計(ポケットLDF)や経皮血液ガスモニタ(TCM5)を用いて経皮的に血流を数値化することで皮弁生着領域を予測しています。術後には、ポータブルエコーを用いた遊離皮弁吻合血管モニタリングや、レーザー血流計や経皮血液ガスモニタを用いた皮弁血流評価を行っています。

3.ナビゲーションシステムを用いた顔面骨手術の術中整復位評価に関する研究

ナビゲーションシステムを用いて顔面骨骨折整復手術(頬骨骨折、鼻篩骨骨折、眼窩骨折など)の術中整復位評価を行い、左右対称的な良好な顔面骨形態の再現を行っています。整復位の評価は、正中基準線をもとに健側のミラーイメージを作成し、CT画像各断面での比較評価により行っています。

4.ナビゲーションシステムを用いた陳旧性顔面骨骨折骨切り評価に関する研究

陳旧性顔面骨骨折(陳旧性鼻骨骨折、陳旧性頬骨骨折、陳旧性眼窩骨折など)の骨切りをナビゲーションガイド下に行っています。モニター画面で骨切り位置・骨切り方向などを確認しながら、骨折癒合部など任意の場所で安全に骨切りを行うことが可能となりました。

5.経時的血流量評価による遠隔皮弁切り離し時期の検証

遠隔皮弁(前額皮弁や腹壁皮弁など)の皮弁切り離し時期をレーザー血流計を用いて検証しています。すなわち、遠隔皮弁術後1週以降に行っているクランプテスト時にレーザー血流計を用いて経時的に血流量の推移を確認することで安全に皮弁切り離しができる時期を検証しています。

東邦大学 教育・研究業績データベース

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