診療科挨拶

若手も手術を行い、呼吸器疾患を網羅的に治療
研究にも力を入れ、論文発表も積極的に

呼吸器外科【診療部長】伊豫田 明

肺がんを中心に、移植治療以外すべてをこなす

当科は肺がんを中心に、気胸や縦隔腫瘍、悪性中皮腫などの手術や、悪性腫瘍などにともなう気道狭窄に対するインターベンションやステント治療などを行う、移植以外の呼吸器疾患すべてに対応できる診療科です。
ともに呼吸器センターを構成する当院の呼吸器内科は、間質性肺炎の治療で知られる診療科で、全国から患者さんがいらっしゃいます。間質性肺炎には合併肺がんが付いて回るため、当科の間質性肺炎合併肺がんの治療実績は全国でも群を抜いて多いという特徴があります。

増加する肺がん手術。さらなるエキスパートが必要

これまで年間に250件ほどの手術を行い、そのうちのおよそ100件が肺がんの手術でした。しかし、昨年はそれを上回る約130件の手術件数となりました。これは、肺がんの患者数が増加していることに加え、間質性肺炎合併肺がんや肺気腫合併肺がん、悪性中皮腫など、他施設で治療が困難と診断された患者さんを受け入れているためで、当科の高い技術や知識を認めていただいてる証左でもあるかと思います。
しかしながら、当科の医師は関連病院を含めても9名と不足気味です。メンバーが増えればそれだけ多くの手術ができるようになり、ひいてはより多くの患者さんを助けることにつながると考えています。