先輩医師の声

やりがいは、患者さんの笑顔を見る瞬間
坂井 貴志(シニア・レジデント:2017年入局)

私の身内にも肺がんで亡くなったり、罹患する人が多くいました。患者本人のつらさも、その家族の大変さも身をもって体験していたため、がんを根治させることができる呼吸器外科に来ました。 手術を終え、長いことフォローアップをして再発もなく、「これで大丈夫ですね」と伝えたときの患者さんの顔を見ると、呼吸器外科医になって良かったと感じます。
働きながら大学院に通うことも可能な環境
教育や研究に携わりたい気持ちも強かったため、4年前の入局とともに大学院にも入学し、働きながら夜間は大学院に通う生活を送りました。
講義に出なければならないときなどにほかの先生にフォローしていただいたりと、医局全体で配慮をしてもらいました。また、緊急手術の少ない診療科でもありますので、勉強をつづけながら働きたいと考えている研修医でも、問題なくやれる環境が整っています。
ダイナミックかつ繊細な手術は魅力
呼吸器外科の一番の魅力は、がんを治すことができるということです。手術はダイナミックでありながら繊細で、外科医としても魅力を感じられる分野だと思います。
肺がんが日本で一番多いがんであるのに対して、呼吸器外科医は少なく、なかなか治療を受けられない患者さんもいます。ぜひ若い先生に興味を持ってもらい、魅力のある治療を一緒に頑張ってもらえたらうれしいです。
実は女性医師も働きやすい診療科
東 陽子(助教:2017年入局)

外科分野の女医は増加しているとは言え、乳腺外科や消化器外科が多く、呼吸器外科では増えているとは言えません。
ただ、1ミリ、2ミリのところを切るような細かい手技も多く、よく女性向きの診療科だと言われます。緊急手術も少ないですし、術後管理もさほど難しくありませんので、出産や育児を考えている女性医師でも比較的働きやすい診療科だと思います。
症例の数や種類も豊富で好バランス
当科は若いうちから手術に携われるだけでなく、症例の数や種類のバランスもとても良いです。さまざまな疾患、外傷がある上、他院では若手が経験することの難しい開胸手術もできますから、勉強をするにはもってこいだと思います。
手術手技はいくら教科書を読んでも、実際に現場でやらないと自分のスキルにはなりません。教授をはじめ、経験豊富な先輩医師の指導のもと、研鑽を積んでください。
働きやすい穏やかな環境で、ともに仕事を
私は群馬大学の出身ですが、なんの違和感もなく歓迎してもらえました。全体的に優しい先生が多くギスギスしておらず、働きやすい場所だと自信を持って言えます。他科も協力的で、研修医にとってもすごくいい環境だと思います。
科を決めることは人生の一大イベントですから、みなさん悩むと思いますが、ぜひ呼吸器外科に興味を持って、仲間になってもらえたらうれしいと思います。