診療方針

胸腔鏡も開胸手術も。早いうちから積極的に手術参加

当科では、多くの施設で主流となっている胸腔鏡下手術はもちろんのこと、間質性肺炎合併肺がんとの関係もあって開胸手術も多く行っています。近年では、開胸手術の経験が少ない呼吸器外科医が増えているという指摘もありますが、当科であればどちらの術式もバランスよく学べると思います。加えて、気道ステントなど、ほかの施設では経験しにくいスキルを得る機会もあるでしょう。
また、若いうちから大きな手術を経験することは、技術の上達を速め、学ぶ意欲を高めることにつながると考え、当科では積極的に若い医師に手術を任せるように心掛けています。

手技だけでなく、臨床研究にも全力を傾ける

大学病院は研究機関でもあるため、当科では臨床研究にも力を入れています。私はこれまで、日本呼吸器外科学会賞や、日本肺癌学会の篠井・河合賞、日本外科学会のSurgery TodayのBest Reviewer Award など、いくつかの学術賞をいただき、医師としてモチベーションが上がったほか、世界的な研究者とつながりを持てたりと、いい経験をすることができました。
若い先生にも世界に発信できる研究をして、学会発表や論文執筆も行うよう指導しています。それにより、技術だけでなく、人間的にも尊敬される呼吸器外科医に育ってほしいと思っています。