診療科挨拶

生まれる前から、生まれた後も診る小児科医
歴史、施設など、領域内で存在感を放つ診療科

新生児科【特任教授】与田 仁志

全国的にも珍しい独立した「新生児科」

当科は新生児学講座として、小児科から独立した講座、診療科です。これは全国的にも稀で、独立した平成3年の時点では全国で初めてだったのではないでしょうか。比較的新しい領域ではありますが、当院はその中では「老舗」であり、周囲からも「伝統がある」という目で見てもらっています。施設数や地理的な理由も含め、都内だけでなく神奈川県など首都圏からも患者さんが訪れます。さらに、周産期センターの産科部門が胎児治療を得意としていることから、胎児治療に関しては関東一円から患者さんが集まってくる病院です。その環境で働くことで得るものも多いと思いますし、誇りに感じていただけると思います。

「後遺症なき生存」を目指すNICUでの治療

主な活躍の場は総合周産期母子医療センターにある新生児集中治療室(NICU)や回復した赤ちゃんを診る回復期治療室(GCU)です。特にNICUでは重篤な赤ちゃんが多く、救命のために奮闘しています。しかし、ただただ命を救うだけではなく、その後の成長の過程でなんの障害も起きない「後遺症なき生存」を目指して治療を行っています。急性期の赤ちゃんと向き合う必死の治療現場で、看護師や薬剤師、臨床工学士など多職種の仲間たちと協力し合いながら、どうすることが最も良い結果につながるかを考えながら診療に当たっているのです。

直接入局も、他科経由の入局も可能

当科に直接入局するほか、小児科を経由して新生児科に仲間入りする医師もいます。いずれの場合も、まずは小児科専門医の資格を取得するコースに入ってもらい、その後で周産期新生児専門医などを目指してもらいます。また、数は少ないですが、産婦人科から籍を移す医師もいます。
新生児科は疾患別の分類ではなく、「時期」をベースとした分類です。母体も含めた胎児期から診療に当たることになりますが、かと言って赤ちゃんの時期だけを診ているわけではなく、フォローアップ外来などを通じ患者さんによっては中学生以降であっても診察を行うことがあります。

胎児期から診られる小児科医を目指す

新生児科を標榜している病院はほかにもあり、施設ごとに特色があるでしょう。当科の特色は胎児期から診療ができる小児科医を目指している点です。お母さんからも頼りにされる小児科医になりたいと思う人にはうってつけの環境でしょう。
現在はスタッフの充足にともない、担当チーム制で診療を行っています。家に帰る時間がないということもありませんし、チームとしてまとまっている中で研修できるので働きやすい職場でもあると思います。また、医局員の半数以上は東邦大以外の大学出身者です。出身校を気にせず、興味のある先生はぜひ新生児科を訪ねてきてください。