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染色体検査

染色体検査(Gバンド法)で何を調べますか?

検査は採血で当センターでは男性不妊の患者全例に染色体検査を行っています。当センターを男性不妊で訪れた1007人に染色体を実施したところ、性染色体異常が38例(3.8%)、常染色体異常が24例(2.4%)、合計62例(6.2%)ありました。精子濃度500万以下、精巣容積8ml以下、FSH30.1mIU/ml以上、LH8.9mIU/ml以上などではそれぞれ正常に比べ特に(有意に)染色体異常が多くなっています。染色体異常は男性不妊の原因であり、妊娠の可能性や体外受精・顕微授精などでの判断材料となります。

Y染色体微小欠失(AZF)検査とは?

検査は採血で行います。一部の無精子症の男性にはY染色体のAZFという領域が欠けていること(欠失)が報告されています。無精子症を対象としたAZF領域微小欠失結果とTESE(精巣内精子採取術)の精子回収率に一定の関係が存在します。AZF領域微小欠失結果でAZFa欠失、AZFb欠失、AZFb+c欠失、Y染色体長腕欠失などでは、TESEを行っても精子を回収できないことが分かっていますので、TESE前にこの検査を行えば無駄な手術を回避できますのでお勧めしています。一方、AZFc欠失では、精子を回収できる可能性があるのでTESEを行うこと多いです。しかし、男児が生まれるとAZFc欠失は遺伝しますがその男児が将来不妊症になるかは不明です。
費用は、保険適用されていませんので当院では自費35,000円かかります。

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03-3762-4151(代表)
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東邦大学医療センター
大森病院 リプロダクションセンター(泌尿器科)

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