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診療実績

実績 ~ 2022 年~

区分 年間総数
人工授精 466件
特定不妊治療 968件
IVF(体外受精)
195件
ICSI(顕微授精)
245件
新鮮胚移植
22件
凍結胚融解胚移植
506件
がん生殖医療(未婚*:卵子凍結) 4件
子宮鏡検査 172件
不妊症看護認定看護師外来受件数 75件
*既婚者データは特定不妊治療に包括
 胚盤胞到達率(42歳以下) 51.0%

当院の凍結融解胚移植の年齢別妊娠率(胚移植あたり)

当院の凍結融解胚移植の年齢別妊娠率(胚移植あたり)

ART*患者の年齢分布 ~ 2019 年~

*ART = Assisted Reproductive Technology
生殖補助医療(体外受精・顕微授精-胚移植)

当院は日本産科婦人科学会の生殖補助医療(Assisted Reproductive Technology : ART)の実施登録施設で、年間約800周期のARTを行っています。ARTでは、超音波下に卵巣を針で穿刺して卵子を回収(採卵)しますが、当院では、合併症等により採卵にリスクを伴う方への十分な対応が可能であり、専門家による質の高い不妊治療技術と三次救急(クリニックや他の救急医療機関で対応ができない症例)に対応する高次医療機関としての設備と技術の双方を有した、数少ない医療機関です。安全で質の高い生殖医療を提供しています。
もう一つの当院の特徴として、他施設と比較して患者さんの年齢が高い傾向があげられます。他施設での治療で結果が出なかった方や、高年齢などを理由に治療を断られた方々の受診が多く見受けられます。原因不明の不妊症や高年齢では、妊娠の成立は困難ですが、当院では「今」ご本人が持っている妊娠する力(妊孕能)を大切にして、できる治療に取り組んでいます。
当リプロダクションセンターは、産婦人科外来とは完全に独立した生殖医療専門部門です。そして、女性を主な対象とする婦人科と、男性を主な対象とする泌尿器科とが一体となった診療を行っています。奥様とご主人の電子カルテを連結させていただくことにより、ご夫婦それぞれの診療を並行しておこなう場合にも速やかに対応することができます。女性に対する先端の医療提供だけではなく、無精子症に対する顕微鏡的精巣内精子採取(顕微授精/MD-TESE-ICSI)等、男性に対する先端医療にも高い技術をもって積極的に対応しています。
治療内容は画一的な方法で対応するのではなく、まず、しっかりとご夫婦の不妊原因を明らかにして、ご夫婦一組一組に対して最も適したプロトコル(治療の手順)を選択して行う「テーラーメイド(個別化)治療」を実践しています。ご夫婦それぞれの社会的背景や生活環境、それまでの治療歴などを十分に考慮したうえで、最適な治療方針の決定に努めています。
さらに、すでにご結婚されているご夫婦の不妊治療だけではなく、がんや白血病などに対する化学療法で、妊孕能の低下が懸念される方々に対して、妊孕能温存医療にも積極的に取り組んでいます。将来妊娠を希望される悪性疾患と診断された方に対して、抗がん剤治療などを始める前に卵子や精子を採取して凍結し保存しておく「未受精卵子の凍結・保存」「精子凍結保存」を行っています。
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お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 リプロダクションセンター(婦人科)

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)