ERA(子宮内膜着床能検査)
ERA(子宮内膜着床能検査/以下、ERA検査)は、受精卵(胚)の着床に対して、子宮内膜の受け入れ準備がもっとも整った時を選んで、胚移植することを目的とした検査です。子宮内膜が胚を受け入れる時期を「着床の窓」といいます。ERA検査は2013 年に初めて報告され、反復して着床・妊娠に至らない一部の不妊症患者では、「着床の窓」のずれが、着床不全の原因となることが示唆されました。 ERA検査では、患者様の子宮内膜を採取し、236個の発現遺伝子を解析します。子宮内膜の着床能を遺伝子レベルで解析することで、患者様ひとりひとりの着床ウィンドウを特定することができます。患者様それぞれに微妙に違う着床ウィンドウを特定して胚移植することで、妊娠成功率は高くなります。とくに、良好胚や胚盤胞移植で妊娠不成功となった方の場合、ERA検査実施後の胚移植で妊娠するケースは多く、この検査の有効性は科学的に確かめられています。
適応
複数回、胚移植したにもかかわらず妊娠に至らない症例です。
方法
ホルモン補充周期または自然周期で子宮内膜が胚の着床に適していると予想される日に子宮内膜を採取し検査に提出します。子宮内膜の採取を行うので少量の出血や軽い痛みを伴うことがあります。採取自体は数分です。
費用
この検査は先進医療のため、先進医療にかかる費用は自己負担(130,000円)となります。
それ以外の診察・検査・薬剤等は保険診療となりますので、実際に患者様がお支払いになる費用は、「143,000円(税込)+保険診療分(自己負担の割合で各自異なる)」となります。
それ以外の診察・検査・薬剤等は保険診療となりますので、実際に患者様がお支払いになる費用は、「143,000円(税込)+保険診療分(自己負担の割合で各自異なる)」となります。