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診療の特色

東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンターでは、女性を主な対象とする婦人科と、男性を主な対象とする泌尿器科とが一体となって、不妊治療を行っています。女性は婦人科、男性は泌尿器科と別々に受診していただくことももちろん可能ですが、ご夫婦それぞれの診療を並行しておこなう場合にも速やかに対応することができます。
診療においては画一的な方法ではなく、ご夫婦一組一組に対して最も適したプロトコル(治療の手順)を選択して行う「テーラーメイド(個別化)治療」を実践しています。
ご夫婦それぞれの社会的背景や生活環境、それまでの治療歴などを細かく丁寧にお聞きしたうえで、最適な治療方針の決定に努めています。
当センターは、排卵障害などの一般不妊治療から、無精子症に対する顕微鏡的精巣内精子採取(顕微授精/MD-TESE-ICSI)など高度生殖補助技術(ART:Assisted Reproductive Technology)まで幅広く対応しています。体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)においては、卵巣機能に負担の少ない自然周期採卵や、患者さん一人ひとりに合った卵巣刺激胞を採用しています。とくに近年は、働く女性の増加などの社会的背景の変化から、妊娠を希望する方が高齢化してきています。当センターでは下図のとおり、40代以上の卵巣機能低下症例に対するARTで順調に実績を伸ばしています。
さらに、「抗ミュラー管ホルモン(AMH:Anti-Müllerian hormone)」の測定などの基礎研究や、卵巣機能の低下によって卵子の回収が困難となった症例の検討などを通して、高齢女性の妊娠率向上に取り組んでいます。
がんや白血病などに対する化学療法を女性が受けることによって、卵巣機能が低下するなどの副作用が生じる場合があります。そこで近年では将来妊娠を希望される方に対して、抗がん剤治療などを始める前に卵子を採取して凍結し保存しておく「未受精卵子の凍結・保存」が行われており、当センターはその実施施設として日本産科婦人科学会に登録されています。

なお、未受精卵子の凍結・保存の対象者には、下記のような条件があります。
  1. 治療に直接かかわる主治医の許可が得られている場合に限ります
  2. 未成年者の場合は本人および親権者の同意が必要です
  3. 卵巣に悪性腫瘍が認められる場合は凍結・保存はできません
  4. 加齢などの要因によって卵巣機能の低下が懸念される場合(社会的適応)には対応していません
当センターを受診される患者さんの多くが、さまざまな悩みや不安を抱えています。このような患者さんの声にしっかり耳を傾け、一人ひとりに的確なアドバイスを提供できるよう「不妊相談外来」を開設しています。不妊症看護認定看護師や不妊カウンセラーの資格をもつ専門性の高いスタッフがそろっていることも当センターの大きな強みのひとつです。患者さんの心理的・社会的問題をよく理解するとともに、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、適切な情報提供などに努めています。
各診療科との連携が非常にスムーズかつ密接であることは、東邦大学医療センター大森病院の特長のひとつです。患者さんに他の病気の疑いがみられる場合なども、院内で速やかに対応することができます。また、不妊治療においては「漢方や鍼灸による治療を並行したい」といった患者さんからの要望も少なからずあります。そのような場合には東洋医学科と連携し、適切な治療の提供に努めています。
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お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 リプロダクションセンター(婦人科)

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)