患者さんを中心に考えた質の高いチーム医療の提供。

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 呼吸器外科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

【休診日】
第3土曜日、日曜日、祝日
年末年始(12月29日から1月3日)
創立記念日(6月10日)

年頭のご挨拶

 昨年も、例年通り、肺癌を中心に悪性胸膜中皮腫、転移性肺腫瘍、気道狭窄、気胸、胸部外傷(肋骨骨折)など多くの方の治療にあたりました。ご紹介いただいた先生方からは、患者様やそのご家族から「良い病院を紹介していただいた」と感謝されたという内容の多くの御礼状を頂きました。治療を担当するものとしてご信頼いただけているのは大変うれしいことです。
 スタッフも皆、大過なく無事に過ごせましたのも病院関係者、コメディカルの皆様方のご協力のおかげと感謝しております。手前味噌で大変恐縮ですが、当科の病棟は内科・外科の間を含めて医療従事者間の連携が良好で、それを反映して病棟全体の風通しや雰囲気が大変良く、治療に対する患者様の高い満足度を感じながら毎日回診しております。
 呼吸器外科専門医、外科専門医も順調に育ってきており、今年はさらに医局員が複数人増加する予定であるため、人員としても益々充実してまいります。
本年も
  • 外来の段階でしっかり説明
  • 胸腔鏡手術を積極的に推進、早期回復が目標
  • 進行がんにも呼吸器内科、放射線科と協力して迅速に対応
  • 高齢者に対する手術も安全に
  • 地域連携病院(関連病院)の増強を継続し、さらに
  • 気道狭窄など他院の呼吸器外科では対応が難しい症例の治療
  • 胸部X線読影指導など地域の先生方との意見交換
などを進めてまいりたいと思っています。
 肺癌は、手術はもちろんのこと、リハビリテーション、正確な病理診断、適切な抗がん剤治療や放射線治療、術後合併症への対応など外科だけでなくその他の診療科を含めた病院の総合力が必要とされます。進行度合い(病期)によっては術前術後に長期間、通院が必要となる場合もあります。治療経過の説明、通院の付き添いも頻回、長期に及ぶとご本人のみならずご家族への負担にもなります。体調不良となった時も手術を受けた病院が近くにあれば安心です。
 当院は地域に密着した大学病院であり、自宅近くで最先端の治療が受けられる‐この利点は病院を選択する上で大きな因子です。今年も「患者さんのために」をモットーに、皆さまの期待に応えられるようスタッフ一同努力してまいります。本年もよろしくお願いいたします。

伊豫田 明 IYODA AKIRA
東邦大学医学部外科学講座呼吸器外科学分野 教授