明けましておめでとうございます。
今年は年初から多忙を極め、ご挨拶が今になってしまいました。
昨年も多くの患者さんが受診され、外来、入院にて治療を行ってまいりました。多くの患者さんから「スタッフの説明が分かりやすい」とご好評いただいていることは大変うれしいことです。
また、昨年は日本肺癌学会より学会の最高賞である「篠井・河合賞」をいただきました。これも日ごろからの診療・研究の成果をご評価いただいたものと考えております。
今年も変わらず、「患者さんのために」をモットーに、安心して治療を受けていただけるように日々診療にあたっていきたいと思います。
呼吸器外科のかかわる治療、特に肺癌は、手術はもちろんのこと、リハビリテーション、正確な病理診断、適切な抗がん剤治療や放射線治療など、外科だけでなくその他の診療科を含めた総合力が必要とされます。病気の状態によっては術前術後に長期間、通院が必要となる場合もあります。治療経過の説明を受けたり、通院の付き添いも頻回、長期に及ぶとご本人のみならずご家族への負担になります。体調不良時も手術を受けた病院が近くにあれば安心です。
当院は地域に密着した大学病院であり、自宅近くで最先端の治療が受けられる‐この利点を生かしてください。今後も皆さまの期待に応えられるようスタッフ一同努力してまいります。本年もよろしくお願いいたします。
東邦大学医学部外科学講座呼吸器外科学分野 教授
伊豫田 明