臼井優介先生の論文

臼井優介先生の論文「Validity of Bronchoscopist Assessment of Patient Discomfort During Flexible Bronchoscopy: An Observational Study」が 「Cureus」に掲載されました。

要旨

背景
気管支鏡検査中に患者が感じる苦痛は、施行医が予想するよりも強いことがある。一方で、気管支鏡検査時の鎮静薬の使用は施設によって異なり、必ずしも十分とは限らない。本研究では、静脈内鎮静下での気管支鏡検査において、施行医が予測した患者の不快感評価の正確性を検討した。

方法
2018年12月から2019年4月までに連続して気管支鏡検査を受けた186例を後ろ向きに解析した。最終的に、ペチジン(メペリジン)で検査を受けた113例をペチジン群、ペチジンとミダゾラムの併用で検査を受けた64例を併用群に割り付けた。各鎮静群において、五段階評価尺度を用い、(鎮静からの回復後に得た)患者自己評価の不快感スコアと、施行医による予測スコアを比較し、その乖離を評価した。

結果
ペチジン群では、患者自己評価の不快感スコアが施行医の予測評価より有意に高かった(平均 3.4±1.3 対 2.9±1.2;P<0.001)。一方、併用群では、患者自己評価の不快感スコアが施行医の予測評価より有意に低かった(平均 2.4±1.5 対 3.3±1.4;P<0.001)。多変量解析では、ミダゾラムの使用(オッズ比 0.176、P<0.001)に加え、検査中の低酸素血症(オッズ比 3.331、P=0.008)が患者の不快感に影響する有意な因子として同定された。

結論
静脈内鎮静下での気管支鏡検査において、施行医は患者の不快感を過小評価している可能性がある。ミダゾラムの使用は、気管支鏡検査時の患者不快感に影響する重要な因子であった。 

文責:鹿子木 拓海

投稿者:スタッフ

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