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診療実績

症例数・治療・成績

患者数

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
外来患者数 30,146人 30,717人 30,429人 28,117人
入院患者数 1,545人 1,703人 1,875人 1,544人
平均在院日数 11.4日 10.1日 9.4日 9.3日
 

症病名

症病名 2016
年度
2017
年度
2018
年度
2019
年度
悪性腫瘍(肺癌など) 45% 42% 42% 50%
呼吸器びまん性肺疾患(間質性肺炎など) 19% 21% 21% 21%
感染症(肺炎、肺化膿症など) 6% 10% 10% 8%
睡眠時無呼吸症候群 8% 9% 9% 9%
気管支喘息 2% 2% 2% 4%
自然気胸 3% 4% 4% 3%
COPD 2% 3% 3% 4%
当科はびまん性肺疾患の患者が多いのが特徴です。なお、当院には結核病棟がないため隔離の必要性があれば他院に紹介しております。

びまん性肺疾患

間質性肺炎やびまん性汎細気管支炎などのびまん性肺疾患に関しては、厚生労働省ならびに日本医療研究開発機構のびまん性肺疾患調査研究班、ANCA 関連血管炎の治療法開発に関する研究班などのメンバーとして活躍しており、多くの研究実績があり、今後も継続されます。診断に際しては気管支鏡検査や、胸腔鏡下肺生検を行っており、特発性間質性肺炎に対する治療法としてはピルフェニドン、ニンテダニブなどの抗線維化薬の多くの導入実績があります。2017年4月、各診療科・領域を統合した我が国の大学初の間質性肺炎センターを開設いたしました。

肺癌

治療方針に関しては、症例毎に内科、外科、放射線科医師でおこなわれるキャンサーボードで検討した上で総合的に決定しています。診断時にEGFR遺伝子変異、ALK遺伝子転座、ROS1融合遺伝子、BRAF遺伝子変異などの遺伝子検査を行い、その結果に基づいて、それぞれに合わせた分子標的治療薬の投与を行っています。また、免疫チェックポイント阻害薬の単剤投与および抗がん剤治療との併用療法を行っています。なお、既存肺に間質性肺炎やCOPDがある場合でも、全身状態に合わせた治療を行うことができます。新しい治療を開発するために、多くの臨床試験や治験に参加しているほか、当科独自の研究を行っています。

呼吸器感染症

多種多様な市中肺炎に対して最新の診断方法に基づき最適な治療を行うとともに、微生物・感染症学講座との連携により、原因菌の特定にも積極的に取り組んでいます。また、近年増加傾向にあり、治療も難渋することが多い非結核性抗酸菌症の専門外来を開設しました。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

薬物療法や禁煙指導の他に、生活の質や呼吸困難の改善が期待できる呼吸リハビリテーションを、当院リハビリテーション科との連携のもとに積極的に導入しています。急性増悪時にはNPPV(非侵襲的陽圧換気)療法の導入や、慢性期には薬物療法の他に在宅酸素療法も導入し、在宅酸素療法の通院症例数は我が国でもトップクラスです。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)

終夜睡眠ポリグラフ検査や、重症患者に対する第一選択である経鼻的CPAP 療法を導入し、約500 名程度の通院症例がいます。また、スクリーニングや経過観察には簡易無呼吸検査装置も用いています。診断時にはメタボリックシンドロームなど、生活習慣病の合併対策も含め症例毎に最適な治療法を選択しています。

気管支喘息

2014年より気管支喘息専門外来を設立し、モストグラフ、NO測定などの特殊検査、吸入指導、重症例に対する新規治療導入を開始いたしました。難治性喘息に対する生物学的製剤を用いた治療にも積極的に取り組んでいます。

このように、呼吸器科医が診療すべききわめて多岐にわたる疾患に対し、迅速で正確な診断に基づいた高度で良質な医療を提供できるような診療体制を確立しています。さらに症例毎の個別化の重要性を強調したいと思っています。これが適正に行われるためには、医療スタッフと患者さんおよびその周辺の人々との間に相互信頼の共通基盤を持つことが大前提となります。このことは必然的に医療は技術面のみでなく、全人間対全人間のかかわり合いの中で真価が問われることを意味します。特に高齢者や難病患者の治療においては患者さんの社会的背景や人生観をもふまえた、患者さんにとってのベストの治療でなければならないと考えています。

当センターでの外来診療として、年間約30,000人の診察を行っており、毎年約1,000人の新規紹介を受けております。また肺癌、間質性肺炎、気管支喘息、抗酸菌感染に対しては専門外来も設立しており、より専門的な検査・最新の治療を施せるよう心がけております。

肺癌、間質性肺炎、呼吸器感染症(肺炎、膿胸、抗酸菌感染)、気胸、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など非常に多岐にわたる疾患の入院診療を行っております。肺癌が約50%と最も多く診療に携わっておりますが、次いで間質性肺炎が約21%を占めております。

間質性肺炎は進行性かつ有効な治療が確立されていない難病ですが、当センターでは全国から紹介された患者が集まり、積極的な診断・治療・リハビリへの介入を行っており、治療に関しては全国規模で行われる最新の治験への参加も可能となっております。

呼吸器疾患の診断に必要な気管支鏡検査は年間約580人施行しており、安全性を重視し、主に短期間の入院で行っております。最近ではより診断率の向上が可能となった超音波気管支内視鏡も合わせて行っており、検査数も増加しております。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 呼吸器内科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)
E-mail:resp-med@med.toho-u.ac.jp