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NHK Eテレ 「チョイス@病気になったとき」に佐々木陽典先生が川崎医師会の廣津伸夫先生と出演しました。

3月27日(土)20:00からNHK Eテレ 「チョイス@病気になったとき」に佐々木先生が出演しました。「患者力アップ」というテーマでした。
八島智人さん、大和田美帆さん、そして松田利仁亜アナウンサーのいつものメンバーと、一新されたスタジオでの初放映でした。
東邦大学2号館が映し出され、総合診療科が紹介されました。
5回目の出演になる佐々木先生は、臨床推論の組み立てを説明していました。
今回ご紹介した症例は複数の大学病院の循環器内科、呼吸器内科に受診しても原因不明であった呼吸困難の症例です。ご本人が実際に出演してくれました。
佐々木先生はHbA1cが非常に低値であったことから、異常ヘモグロビン血症を疑いました。そして長期間服薬していた薬剤があることから、血液ガス分析を実施し、メトヘモグロビン血症が原因であることを突き止めました。
休薬しただけで呼吸困難が改善した患者さんは、本当に総合診療科に行ってよかったと話してくれました。そして、階段を軽やかに駆け上がって職場に向かう場面に出てきたのは、廣津医院!
廣津先生は感染症専門医であり、川崎市で開業されています。廣津先生が医師であることをお示ししてから、佐々木先生から「かかりつけ医が最も身近な総合診療医である」という流れで放映されました。メトヘモグロビン血症の動脈血はチョコレート色になると教科書に記載されています。振り返ってみると、動脈血採取時に「あれ?静脈だったかな?」結果を見て「よかった、動脈血だ」という場面はこれまでの医師人生で何度かありました。血ガス測定にはメトヘモグロビン濃度が測定されない機器もありますので、そのような場面では、おそらく重要なメトヘモグロビン血症を見逃していたのかもしれません。
廣津先生が最後に決めてくれました。
番組後のメールで廣津先生がとても印象に残ることを教えてくれました。カミュのペストから引用され、「不条理に抗するには、今、自分のできることをただ行うことだけ」そして、「不条理に勝つ、負けるではなく、実践し続けることだ」COVID-19と対峙している私どもがすべきことは、まさにこれに尽きるのかもしれません。
廣津先生、出演いただきまして、誠にありがとうございます。今後ともご指導いただきたく、お願い申し上げます。佐々木先生、大変お疲れ様でした。今回の主役は廣津先生でしたね。それもまたgood job!

文責: 瓜田 純久

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

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TEL:03-3762-4151(代表)