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繁田先生の執筆したビタミンB12欠乏症に関する症例報告が電子掲載されました!

当科レジデントの繁田先生が執筆したビタミンB12欠乏症による偽性血栓性微小血管症に関する症例報告が日本内科学会公式英文雑誌Internal Medicineに電子掲載されました。
この症例報告は、不十分・不適切な栄養摂取の結果として生じたビタミンB12により、血栓性血小板減少性紫斑病という緊急疾患と酷似した症状・所見で受診し、診断・治療に悩んだ症例について報告したものです。家族は一人きりで懸命に介護をしていたのですが、知識不足や周囲に助けを求めなかったことで、結果としてネグレクト(Unintentional Neglect)となってしまった可能性が考えられ、日本社会が直面する核家族での介護や老老介護がもたらしうる「古くて新しい」疾病について示唆する内容に掲載の意義があると受け止めていただけたのではないかと思います。

繁田先生は忙しい日々の中でも常に明るく、礼儀正しく、楽しそうに働いている姿が印象的であり、まさに臨床医の鑑だと感じています。彼の「楽しそうで頼もしい背中」を見て、後輩が続々と続き、「学生が初めて患者さんに触れる病院」である「大学病院」の総合診療科を盛り上げてくれることを切に願っています。

繁田先生は現在、出航先の大船中央病院で活躍中です。昨日も片麻痺性片頭痛の初発発作と思われる興味深い症例について電話で議論しました。そして今日(6月12日)は伝統ある症例検討会である大船GIMでも興味深い症例について報告してくれるそうです。症例提示の日の朝に幸先よく念願の症例報告の掲載を知り、繁田先生のモチベーションもさらに上がったのではないかと思います。

症例報告の執筆に際してご指導いただいた皆様に感謝申し上げます。また、この症例報告はTokyo GIM conferenceで発表した際にいただいたご意見を参考にしており、代表世話人の原田拓先生を始め、Tokyo GIM conference関係者の皆様にも、この場を借りてお礼申し上げます。
症例報告に掲載されている破砕赤血球の写真です。

文責: 佐々木 陽典

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東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

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