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松山で開催された第12回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会学術総会に参加してまいりました。

12月10日〜11日に松山大学薬学部明樂一己教授が主催され、松山で開催された第12回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会学術総会(http://masib.jp/2021/)に参加してまいりました。

幸いにしてCOVID-19感染症の感染状況も落ち着いており、感染防止に十分注意しつつ、2年ぶりの開催となった学会に現地参加してまいりました。

初日は空港到着から会が開催されるまでの時間を利用して、道後温泉に直行して「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルとなった道後温泉本館(一部改修工事中)で限定手拭い(200円)を購入して「千と千尋の神隠し」のイメージそのままの内湯に入浴しました。

初日夕方の評議員会では、2年ぶりに役員の皆様とお会いできて、とても暖かい気持ちになりました。市民公開講座では、「安価で、高精度で、簡便で、様々ながんに利用できるスクリーニング検査を開発・提供したい!」との一念で線虫によるがん診断であるN-NOSEを開発され、安価でより多くの人に検査を提供できるようにと、大学研究者・教員からベンチャー企業の社長に転身されたHIROTSUバイオサイエンス(https://hbio.jp)の広津崇亮先生のご講演を拝聴しました。発明のきっかけとなったひらめきが、以前に偶然取り組んだ基礎研究で得た知識であり、基礎研究が役立ったというお話には大変感銘を受け、そして、経営者となってからも、多くの人に利用してもらえる検査は「安くなければいけない」という科学者としての信念を貫かれている広津先生の人間性に感動致しました。

2日目はホテルで朝食に鯛めし茶漬けを堪能し、萬翠荘の美しい日本庭園で紅葉を楽しんでから、学会に参加致しました。

瓜田教授は院長業務が多忙を極めており、今回の学会には参加できませんでしたが、中村光男理事長の基調講演で本学会の成り立ちを拝聴し、瓜田教授が学会設立の中心メンバーとして尽力して本学会をここまで育ててきたことがよくわかり、参加者の皆様が「瓜田先生と佐藤さんにお会いできなくて残念だ。」「瓜田教授と佐藤さんによろしく!」と口々におっしゃる理由が一層理解できました。

一般演題のトップバッターを努めさせていただき、澤野先生(埼玉医科大学教授)のCOVID-19時代の呼気研究に関する貴重な提言を拝聴致しました。昼に松山城まで徒歩で向かい、松山の絶景を満喫してから、午後に一般演題1題を発表させていただきました。

今回は一般演題2題の発表に加えて、最後の一般演題セッションの座長の大役を仰せつかりました。専門外の発表演題ばかりで、とても緊張しましたが、なんとか務めることができました。

学会の隙間を縫って道後温泉、松山城、萬翠荘を巡り、学会終了後は駆け足で空港に向かう弾丸ツアーでしたが、松山は街並みが美しく、2年ぶりの学会現地参加を満喫させていただきました。

日本安定同位体・生体ガス医学応用学会は医学、薬学、理学、工学、化学、栄養学等、様々な分野の専門家が、専門外のことについても、お互いの発表を聞き、活発に議論する学会です。日頃は症状からの診断に関連した臨床的な仕事ばかりしている私にとっては、瓜田教授にお声かけいただかなければご縁がなかった学会だと思います。基礎医学系・工学系の発表は理解できないことばかりで、ただただ「すごい!」と思うことしかできませんが、狭い領域での仕事に慢心してしまう自分を戒め、新しいことに興味を持ち続ける機会をもらえる貴重な学会だと、久しぶりに参加して、改めて実感致しました。

学会を開催していただいた明樂先生、見留先生をはじめ松山大学の皆様、中村理事長はじめ役員の皆様に感謝申し上げます。瓜田教授に代わって各委員会での労をお取りいただいた松本先生にも感謝申し上げます。

来年はCOVID-19が落ち着いて、徳島で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
学会参加前に道後温泉本館で温泉を堪能しました。 学会参加前に道後温泉本館で温泉を堪能しました。
広津先生の市民公開講座を拝聴しました。 広津先生の市民公開講座を拝聴しました。
萬翠荘の庭園の紅葉は溜め息が出るほどに美しかったです。 萬翠荘の庭園の紅葉は溜め息が出るほどに美しかったです。
松山城も素晴らしかったです。 松山城も素晴らしかったです。
中村理事長(右)から感謝状を贈呈される大会長の明樂先生。 松山大学樋又キャンパスはアメリカの大学を思わせる綺麗なキャンパスでした。 中村理事長(右)から感謝状を贈呈される大会長の明樂先生。
松山大学樋又キャンパスは
アメリカの大学を思わせる綺麗なキャンパスでした。
文責:佐々木 陽典

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大森病院 総合診療・急病センター

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