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第13回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会大会のシンポジウムにおいて、繁田知之先生、中村雄介先生が発表しました。

新型コロナ感染症の第8波の影響でWEB開催となった第13回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会大会のシンポジウムにおいて、繁田知之先生、中村雄介先生が発表をしました。
当初は徳島で開催予定であり、繁田先生、中村先生は徳島出張を楽しみにしておりました。残念ながらWEB開催となったので、テンションが下降気味かと心配しましたが、素晴らしい発表をしてくれました。
最初に中村先生が13C-プロピオン酸呼気試験の有用性と臨床応用の限界について発表してくれました。血中ビタミンB12濃度が正常でも、補酵素として十分な活性を持っていない症例の可能性について言及しました。中村先生、大変お疲れ様でした。
続いて繁田先生が13C-プロピオン酸呼気試験の動物実験の結果について報告しました。アルコール摂取とビタミンB12代謝については多くの報告がありますが、血中濃度がビタミンB12活性を正確に反映しているとは言えないようです。
また、繁田先生は一般演題でもレベスティブによってQOLが大きく改善した症例を報告してくれました。
短腸症候群は人工肛門からの排液コントロールに苦慮します。7−8Lの排液のため、頻回に点滴を要することになり、患者さんの生活は大きく制限されてしまいます。今回、GLP-2アナログ製剤を実施し、点滴が不要になった症例を報告してくれました。
また繁田先生は驚いたことに、DPP-IV阻害薬を併用すると、さらに効果が得られるのではないかと考察し、参加者を驚かせていました。確かに注射回数を減らすことができれば、さらに生活の質が向上します。
繁田先生、中村先生、発表ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
文責:瓜田 純久

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大森病院 総合診療・急病センター

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