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長期間の飲酒がプロピオン酸代謝にもたらす影響を呼気試験で分析した論文が掲載されました!

瓜田教授、今井客員教授のご指導の下、私が初めて行った動物を用いた研究の結果をまとめた論文が国際的な学術雑誌であるWorld Journal of Gastroenterologyに掲載されました。

アルコール依存症の患者さんはビタミンB12欠乏症である危険性が高いことが指摘されていますが、一方で適量の飲酒は健康に寄与するとも言われています。ビタミンB12欠乏症の診断法である13C-プロピオン酸呼気試験を長期間にわたって日本酒を摂取させたラットに行い、正常なラットとの結果を比べたところ、予想に反して、エタノールを長期間摂取したラットの方が小柄ながら肝機能は良好で、オスについてはプロピオン酸代謝が亢進していることが示されました。この原因としては、ラットはエタノール代謝能が高いので、エタノール摂取はラットにとって過剰とはならず、エタノールの摂取により腸内細菌叢の環境が変化し、腸内細菌が産生するプロピオン酸が増加した結果、プロピオン酸の代謝が亢進し、肝臓にも保護的に作用した可能性が考えられました。また、オスとメスでプロピオン代謝とエタノールのもたらす影響に差がみられたことも興味深い結果でした。このような内容についてまとめて論文として掲載していただきました。

ご指導いただいた瓜田・今井両先生と、休日の朝早くから実験を手伝ってくれた河越先生、そしてラットの飼育から実験の手配、実験のお手伝いまで全てに献身的に携わってくださった秘書の佐藤さんに心から感謝申し上げます。

文責:佐々木 陽典

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