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大学病院総合診療科と健診受診者の慢性腎臓病の有病率の比較に関する論文が掲載されました。

日本の総合診療科は過度の専門分化への反省に基づいて、独特の発展を遂げてきた新しい領域であり、どのような患者を診療しているのか等も十分に知られていません。慢性腎臓病は血液透析だけでなく脳卒中や心筋梗塞等の原因でもある生活習慣病です。

そこで、当科で診療している患者さんと城南地区で健康診断(特定健診)を受けた方々で、どのような違いがあるのかについて、厚生労働省が提供しているデータを活用して研究した論文がJournal of Hospital General Medicineに掲載されました(http://hgm-japan.com/english/jhgm2024-6-1/)。

本研究の結果、当科を受診している患者さんにおける慢性腎臓病の有病率(15.2%)は城南地区健診受診者は有病率(10.6%)の1.4倍であり、腎臓専門医が診している患者さんでの有病率(20.6%)と地域住民集団における有病率(4.2-16.2%)の中間に位置することが明らかになりました。

この結果から、大学病院総合診療科における慢性腎臓病の有病率は城南地区健診受診者の1.4倍であり、腎臓専門医が関与する前の患者集団を反映している可能性が考えられました。

今後も総合診療科がどのように日本の医療に貢献しているかを客観的に示す研究を継続してゆきたいと考えております。執筆に際してご指導・ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

近日中にJ-STAGEで全文が閲覧可能になる予定です。
上に示すように大学病院総合診療科(UGHMD,左)を受診する患者さんは健診受診患者さんよりも高齢者が多いことも示されました。
文責:佐々木 陽典

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

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