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東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

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第12回日本病院総合診療医学会が横浜で開催され、全国から759名が参加しました。


2月26日−27日に横浜開港記念会館で第12回日本病院総合診療医学会が開催され、全国から総合診療医が759名と多数参加し、活発な議論が行われました。東邦大学から、5名の研修医が発表してくれました。みんなとても研修医とは思えないような、落ち着いた発表でした。

山田篤志先生:典型的粟粒影、リンパ節腫張、発熱を呈したにもかかわらずT-SPOT陰性であった粟粒結核の一例


結核は総合診療ではcommon diseaseといってもいい疾患ですが、多彩な臨床像を呈するため、確定診断に苦慮する症例をしばしば経験します。山田先生は日常診療において頼りがちなT-SPOTの診断の盲点を報告してくれました。山田先生は私どもの総合診療科に入局してくれました。総合診療科には無限大の研究テーマがあります。一緒に勉強していきましょう。

鄭有人先生:原因不明の発熱、腰痛を認めた25歳女性


クラミジア感染症後に発症した反応性関節炎ですが、詳細な問診によって、入院後1週間で診断できた症例でした。鄭先生は、文献をたくさん読み込んでおり、とても落ち着いて発表しました。フロアからの厳しい質問にも、的確に答えていました。指導してくれた佐々木陽典先生、ありがとうございました。

竹内泰三先生:明らかな食事歴を認めなかった腸管出血性大腸菌による溶血性尿毒症症候群(EHEC-HUS)の成人例


EHEC-HUSは高齢者や小児に多くみられますが、基礎疾患のない30歳代で発症したケースでした。早期の血漿交換の必要性など議論になりましたが、極めて全身状態がよかったことから、保存的治療のみで退院となりました。竹内先生は毎日丁寧に診察し、患者さんとよく話をして、不安を払拭してくれていました。来年、外に出ますが、総合診療科を故郷と思って、いつでも戻ってきてください。

岸上大輝先生:原因不明の発熱と両側の副腎腫大を認めた 79 歳の男性


両側副腎に腫瘍がみられる場合には、悪性リンパ腫が強く疑われますが、診断には意外に時間を要します。総合診療科に来る前に、複数の診療科で診断に苦慮していた症例ですが、的確に診断してくれました。岸上先生のさらなる活躍を期待しています。指導してくれた城戸先生、ありがとうございます。

鈴木健志先生:ドキシサイクリン錠による薬剤性食道潰瘍の一例


ドキシサイクリンは近年使用量が減っていますが、特定の疾患には少量ながら用いられています。薬剤性食道潰瘍は消化管運動の低下した高齢者や基礎疾患を有する限られた症例に発症するようなイメージです。しかし、若年者においても、適切な服用をしなければ、高度な薬剤性食道潰瘍を発症することを報告しました。済生会南部病院で初期研修を行った鈴木先生は、私どもの総合診療科へ入局してくれます。これからも一緒に勉強していきましょう。

宮崎泰斗先生:血清フェリチンが著明高知を呈した腸チフスの2例

医局長の宮崎先生も負けずに発表しました。

フェリチン5000以上となった腸チフス症例について、その機序を詳細に検討し、報告してくれました。

医局長の宮崎先生は座長も担当し、大忙しの2日間でした。

総合外科の島田長人教授

総合外科の島田長人教授は昨年作成された急性腹症ガイドラインを評価するシンポジウムで、「病院総合診療医からみた急性腹症診療ガイドライン2016」と題して発表されました。


実際に腹腔内を見ている外科医ならではの視点から、理解しやすい講演で、聴衆を魅了していました。

救急救命センターの横室浩樹先生

救急救命センターの横室浩樹先生はシンポジウム「病院総合診療への期待」において、大学病院の立場から発表をしてくれました。1次救急か3次救急まで、同じフロアで行う東邦大学総合診療・救急医学講座の現状について、3次救急の立場から講演し、大学病院における総合診療のあり方について、貴重な意見を述べました。

医局員の皆さん、留守番をしてくれた先生方、本当にありがとうございました
9月16日、17日には第13回日本病院総合診療医学会を東邦大学総合診療科が主催させていただきます。多くの先生方の参加をお待ちしております。
医局員みな、気合を入れて頑張りましょう。よろしくお願いします。

文責 瓜田純久