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東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

第4回臨床複雑系・フラクタル解析学会を開催します

日時2017年10月7日(土)16:00
場所TKPガーデンシティPREMIUMランドマークタワー 25F-I
とてもチャレンジングな学会を開催させていただきます。
ぜひ、覗いてみてください。研究のヒントがゴロゴロ転がっています。
画像解析から遠くに位置する診療科ですが、生体を臓器や疾患というフィルターを用いず、臨床推論を展開する仕事をしています。生体のなかで共有するシステムを理解し、単純な法則で症候を捉えることを目指しています。この学会を通して、「複雑系科学としての医学」の扉を開けることができれば幸いです。
 デカルトの時代から自然科学の手法はできるだけ細かく、必要な要素に分けて考える還元論が主流でした。とくに物理学は要素還元論により発展しましたが、計算できない複雑な現象への対応が問題となりました。20世紀半ばになると,物理学は還元論では説明しきれない現象が多い生物学との距離を縮め,大きく変化してきました.単純な規則のみでリーダーの存在しない集合体の組織化されたふるまいを生む複雑系システムの研究が試みられましたが,その手法は多くのデータを集め,統計学的解析を行う臨床医学と同様な方法でした。
 医学とくに臨床医学は未だにパーツに分ける還元論的手法が隆盛を極め,臓器還元論,疾病還元論が主流です。臓器別診療は形態学を中心に発達し、マクロの画像診断と、ミクロの顕微鏡の発展に支えられてきました。しかし、形態学はヒトの視力以上の情報が得られないという単純な限界があります。ハイビジョンの内視鏡に装備されるCCDはヒト網膜の視細胞よりも小さくなっており、ヒトの視力では内視鏡が提供する画像を十分に認識することができません。「見えないものを診る」工夫は機能性疾患の解析において、大きな力となります。
 フィードバック機構が生命維持の中心である生体では、多くの現象が周期的に出現し、初期値の変化によって思いがけない変化であるカオスを呈することもあります。周期的現象はフーリエの定理によって、シンプルな波形に集約され、周期関数はオイラーの公式によって、指数関数に変換されます。自己相似性を有する生体の物理的特徴を明らかにするフラクタル解析は、極めてシンプルであるがゆえに、生体の本質を浮き彫りにしてくれるのではないかと、大いに期待しています。
 多くの先生方の参加をお待ちしております。

文責:瓜田純久