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大森病院 総合診療・急病センター

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第14回日本消化管学会で大学院生の小松史哉先生が素晴らしい発表を行いました。

 2月9日、10日に新宿の京王プラザホテルで開催された第14回日本消化管学会で大学院生の小松史哉先生が「フラクタル解析を用いた大腸pit patternの数学的解析」を報告しました。数少ないoralセッションに採択された演題です。
まず、中嶋教授がお手本をみせてくれました。さあ、佐野研修医の番です。
小松先生は9日に、病気で休んでいる先輩の代わりに朝から外来を行い、多数の患者さんを診察し、13:30頃に慌てて大学を飛び出し、京浜東北線、山手線を乗り付いで、新宿に向かいました。15:00からの発表では、中嶋教授、財講師が見守る中、堂々とプレゼンしていました。
 これまでの大腸内視鏡分類が数学的に極めて適正な分類であることを明らかにする一方、NBI分類にはまだ検討の余地があることが示されました。フラクタル解析は自己相似性を反映し、測定尺度を変化させて次元を求める極めてシンプルな方法です。これまでの画像解析では焦点深度、病変との距離、曲率など、多くの制約がありました。しかし、フラクタル解析は理論上これらの制約は受けない方法です。ピットパターン分類において、フラクタル次元が大きく変化する臨界点があることが明らかとなりました。
 会場からは、病理との比較、さらにNBIにおけるフラクタル次元の変化など、多くの質問が出されましたが、小松先生は基礎力に裏打ちされた堂々たる嘔吐をしていました。理工系大学を中退して東邦大学に再入学してくれた小松先生は、短時間にフラクタル解析を理解し、病態の本質に迫っていることに気づいてくれました。
 小松先生、外来から移動しての発表、本当にお疲れ様でした。多くの患者さんを診療した後に、基礎的な発表をして討論できるのは、東邦大学 総合診療・救急医学講座ならではと自負しています。5月の超音波学会では甲状腺疾患について報告します。総合診療は臓器を特定せず、生体に共通する法則、普遍的な法則を見極めて、臨床から基礎、そして自然科学まで視野に入れて研究を進めています。これからも新知見をたくさん発表していきましょう。

文責 瓜田純久