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東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

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東京都大田区大森西6-11-1
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第10回13C呼気試験法臨床応用勉強会で講演させていただきました。

4月20日(金)日本消化器病学会期間に開催された第10回13C呼気試験法臨床応用勉強会で講演する機会をいただきました。

本研究会は、慈恵医科大学の中田浩二教授(臨床検査)が献身的に運営してくださっている研究会で、10年の節目を迎えました。これまで、東邦大学 総合診療科で行った1067例に、青森県瓜田医院で行った2752例を加え、呼気試験が明らかにしてくれた様々な病態についてお話しました。

33歳で青森に開業したとき、診療所でできる研究を細々と継続したいと漠然とした希望を持っていました。47歳で大学に帰るまで、多くの患者さんが瓜田医院に通院してくださり、呼気試験を受けていただきました。H.pylori感染診断として普及した呼気試験ですが、実に多くの病態を解明してくれました。
13C-酢酸呼気試験による胃排出速度検査の第1例は1995年8月9日でした。


ここから、多数の論文が生まれることになります。研究テーマはまさに患者さんが提供してくれます。

多くの呼気試験の開発に東邦大学の先輩が活躍していました。第2生理学の故平野修助教授は、13C医学応用研究会を1985年に設立し、呼気試験の普及に尽力されました。第2内科の故安部井教授は肝疾患の病態解明に尽力し、第1内科の成木行彦助教授(現なるきクリニック院長)は消化吸収検査として、呼気試験の有用性を明らかにしました。総合診療科では糖代謝、アミノ酸、ビタミン代謝を中心に、臨床に直結する呼気試験を開発して報告してきました。

総合診療科は生体を解釈するためにパーツに分けることはせず、逆に生体を複雑系として捉え、時間軸をベースにその「ゆらぎ」を評価していく思考回路が中心になります。その中で、呼気試験は形態学に偏った臨床医学に一石を投じてくれる貴重なツールです。これからも総合診療に役立てていきたいと思います。


小さな研究会ですが、北海道大学、東海大学、藤田保健衛生大学、名古屋一律大学、慈恵医科大学、浜松医科大学、横浜市立大学の教授が早朝から参加してくれました。ありがとうございます。

事務局の労をとってくださった中田浩二先生、ありがとうございました。


文責 瓜田 純久