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東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

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鹿嶋先生と執筆した症例報告が掲載されました。

当科医局員の鹿嶋直康先生と共同執筆した症例報告が日本病院総合診療学会の英語版学会雑誌であるJournal of Hospital General Medicineに掲載されました。

この症例報告“Non-perforated hemorrhagic gastric ulcer presenting with left shoulder pain and orthostatic dizziness, but without abdominal pain”は左肩の痛みと起立時のふらつきを主訴に受診し、左肩の痛みを内蔵疾患に由来する関連痛ではないかと考え、起立のふらつきから消化管出血による起立性低血圧を想起し、その組み合わせから出血性胃潰瘍を疑って早期に診断に至った症例です。

内視鏡検査で胃潰瘍が見つかり、その治療だけで肩の痛みが速やかに消失したことから、やはり左肩痛は胃潰瘍の関連痛だったのだろうと考えていますが、これまでに穿孔していない胃潰瘍による左肩痛は報告がなく、痛みが出た機序は不明です。私たちなりに教科書や過去の論文を調べ、穿孔していない胃潰瘍でも左肩痛を来たしうることとその想定されうる機序について提唱した症例報告であり、様々な雑誌で掲載に至らず、掲載までにかなり苦労しましたが、こうして形にすることができて嬉しく思います。

英語が得意とは言えない鹿嶋先生が一から原稿を書き上げて持って来てくれた時のことは今でも印象深く覚えています。鹿嶋先生は快活としていて気遣いができてコミュニケーション能力が高く、直感的にスピーディに仕事をこなすタイプであり、あまり深く物事を考える学究肌ではないと思っていたので、今回、一から推敲しつつ英語で症例報告を書き上げてくれたことは正直驚きでした。

現在は関東労災病院で糖尿病専門医を目指して修行中であり、さらにパワーアップして帰って来てくれることを楽しみにしています。本症例報告に関して学会発表から資料検索・論文執筆までお疲れ様でした!

執筆に際してご助言・ご指導いただいたJR東京総合病院陶山恭博先生、沖縄県立宮古病院本永英治先生、島根大学和足孝之先生、千葉大学鋪野紀好先生、南多摩病院國松淳和先生にも心からお礼申し上げます。
鹿嶋先生と執筆した症例報告が掲載されました。

別刷りを片手に満面の笑みですね!
(写真撮影のためだけに関東労災病院から呼び出しました…パワハラ?)

文責: 佐々木 陽典