救急医療にこそ求められる”全人的医療”を心がけています。

メディア掲載情報
関連リンク

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 総合診療・急病センター

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

2月5-6日にJUGLERが東邦大学を訪問してくれました!

2月5日-6日の両日、私が共に活動させていただいている
JUGLER(Japan University General medicine Leadership and Education Roundtable)のメンバーが東邦大学医学部・大森病院を訪問してくださいました。

2月5日は夕方から院内の会議室で病院総合診療専門医プログラムワーキング委員会を行い、18:30からは「JUGLER直伝!若手指導医に学ぶ未来の病院総合診療医像」と題して講演会を開催させていただきました。
トップバッターの多胡先生にはJUGLERを紹介していただき、大学医局での総合診療医育成について大変示唆に富むお話をいただきました。大学病院総合診療科の意義を意識して医局員といかにビジョンを共有するか、そのための密なコミュニケーションに関するお話はとても参考になりました。和足先生の提唱するAcademic Hospitalistに通じる話があり、全体を通して他の演者の先生方の話を俯瞰するような内容をお話いただけました。

フリーランスとなった高橋先生には「高橋先生、仕事やめるってよ」という痺れるタイトルで前回の佐賀以上に胸がスカッとして勇気付けられるような力強いお話をいただきました。アドラー心理学の課題の分離についても触れていただき、「やりたいことをやる」ことの重要性を教えてくださったように思います。
ご参加いただいた亀田総合病院総合内科の竹之内先生からの「いかにネットワークを作るか」というご質問に対する「自分のやりたいことを自分でしっかり表現できること」というご自身の経験を踏まえた明快な答えをシェアしていただきました。

鋪野先生には「なぜエビデンスに基づく診療を実践する医師の多くがエビデンスに基づく教育を実践しないのか?」という問題提起に基づいて根拠に基づく教育についてご講演いただき、”PAAIL”という指導手法についてご紹介いただきました。前回同様Positive-Negative-Positiveというフィードバックの是非に関して聴衆の興味は高く、5 micro skillsについても議論が及びました。

ご参加いただいた亀田総合病院総合内科の竹之内先生からコーチングとPAAILとの違いなどについても鋭いご質問をいただき、大変有益な議論が交わされました。

和足先生には今回もAcademic Hospitalistと診断エラーに関して和足先生ご自身最新の研究や論文を元に熱いメッセージ溢れる講演をいただきました。ほとばしるPassionと冷徹に分析された判例データに基づく分析の組み合わせによりもたらされる説得力のあるご講演はまさに臨床医の理想”Hot heart. Cool head.”を体現される和足先生ならではだと感じました。

当科の前田先生からも診断エラーに関して質問があり、議論が盛り上がりました。

ちなみに前回の佐賀でご発表いただいた内容、今回の発表の際にはすでに論文として発表されており、改めて和足先生の怪物ぶりを実感致しました。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jgf2.299


今回も大トリを志水先生に飾っていただきました。診断戦略に関して15分という短い時間に濃縮した他では聞くことができない貴重なお話をいただきました。Courtesy (礼節)のお話を襟を正す思いで拝聴し、志水先生の素晴らしい人間性を肌で感じる思いでした。History clarifyingや触診時の「透視力」については(実践レベルは全く違いますが)私も以前から意識して指導していたことであり、まさに「我が意を得たり」という感じでした。志水先生のHistory & Physicalの水準の高さとそのストイックな姿勢に触れ、明日からの自らの患者さんとの向き合い方を見直すきっかけになりました。

どの先生のお話も本当に素晴らしく、講演の間中、司会の仕事を忘れて、笑ったり、唸ったり、驚いたりと、忙しく拝聴しました(笑)。

遅い時間からの開催にもかかわらず、千葉や埼玉など遠方から院外のみなさまが参加してくださり、本当に嬉しかったです。

MediGateというメディアにも取材に来ていただき、記事を掲載していただきました。

https://www.medi-gate.jp/selection/event13/?fbclid=IwAR20pxQO7IjjATFAzPAx6l9FFuNE2dBuTz2q5DG_aaJWjihdGruMWkmAga4

未来に羽ばたく学生さん達が参加してくれ、彼らが目を輝かせて夜遅くまで全ての話を熱心に聞いてくれたことが何よりも嬉しかったです。
瓜田院長にも駆けつけていただき、写真まで撮っていただきました!

講演会後は瓜田先生の計らいでJUGLERメンバーに研修医を交えて高輪の懐石料理店で美味しいお酒を堪能しながら親交を深めることができました。

2月6日は冷え込みの強い朝から集合していただき、大森病院、総合診療科、大学を見学していただきました。今の東邦のシステムの中で何が改善できるか、何をすべきか等、それぞれの先生方のやり方や工夫を具体的に伺うことができました。EBMの実践を如何に学生に指導しているか、学生の評価方法、論文執筆指導のための具体的な工夫やそれぞれの先生方のご苦労等を伺うことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。

JUGLERメンバーの皆様、ご参加くださった皆様、両日にわたってお付き合いくださった瓜田院長、いろいろとサポートしてくださった秘書の佐藤さん、小林さん、誠にありがとうございました。


文責: 佐々木 陽典