診療の特色
1.「はっきりとした病名がわからない」「複数の症状があってどの診療科を受診すればよいのかわからない」このような初診の患者さんすべての診療を行っています
「どこで診察を受けたらよいか迷ったら、まず当科へお越しください」。東邦大学医療センター大森病院 総合診療・急病センター内科は常にこのような姿勢で、さまざまな症状の患者さんの診療を行っています。大学病院の総合診療科の中で最も多い年間約4万5000人以上(2013年調べ)の患者さんが当科の外来を受診されています。
とくに、下記のような患者さんを中心に診療を行っています。
もちろん、緊急性の高い症状の患者さんなど、紹介状をお持ちでない方の診療も当科は行っています。初めて受診される場合は、現在服用されているお薬のことがわかるようにお薬手帳やお薬を書いたメモなどをお持ちいただけると、診療の参考になるので大変助かります。(なお、病歴などについては問診の際にくわしく伺いますので、メモなどはとくに必要ありません)
とくに、下記のような患者さんを中心に診療を行っています。
- かかりつけの病院などでは病気の診断がつきにくい方
(症状が複雑で、診断が難しい方) - 複数の症状があり、かかるべき専門診療科を特定できない方
- 複数の病気があり、ひとつの専門診療科だけでは治療が難しい方
- 緊急治療が必要な方
(風邪による高熱などの1次救急から、入院や手術を必要とする2次救急、生命に危険が及ぶような重症・重篤なケースの3次救急まで対応)
- 診療や検査などがより効率よくスムーズに進みやすくなる
- 金銭的負担も軽くなる(紹介状をお持ちでない場合は特定療養費制度に基づく特別料金として5,400円(消費税8%込み)必要となります)。
- 当院での治療を終え、経過観察が可能な状態になったら、かかりつけの病院でまた診療を受けられる「逆紹介制度」もある
もちろん、緊急性の高い症状の患者さんなど、紹介状をお持ちでない方の診療も当科は行っています。初めて受診される場合は、現在服用されているお薬のことがわかるようにお薬手帳やお薬を書いたメモなどをお持ちいただけると、診療の参考になるので大変助かります。(なお、病歴などについては問診の際にくわしく伺いますので、メモなどはとくに必要ありません)
2.患者さんが安心して受診できるよう、スタッフおよび診療科全体のレベルアップに努めています
当センターは、内科と外科、そして感染症科がひとつのチームとなっているのをはじめ、院内の各専門診療科とももちろん連携して診療を行っています。まず当科が診察を行い、手術など外科的な治療が必要だと判断した場合には外科で、より専門的な治療が必要だと判断した場合には関連する診療科で、患者さんが速やかに診療を受けることができるようサポートしています。
このように各専門診療科との万全な連携体制のもとで診療を行うと同時に、「自分の専門領域だけに限らずどんな病気でも診療できる」のが当科の大きな強みです。下記のように、当科にはさまざまな分野の専門医が集結しています。
このように各専門診療科との万全な連携体制のもとで診療を行うと同時に、「自分の専門領域だけに限らずどんな病気でも診療できる」のが当科の大きな強みです。下記のように、当科にはさまざまな分野の専門医が集結しています。
- 日本専門医機構 総合診療専門研修指導医 3
- 日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医 4
- 日本感染症学会専門医 6
- 日本感染症学会指導医 2
- 日本腎臓学会専門医 2
- 日本病院総合診療医学会認定医 5
- 日本病院総合診療医学会指導医 3
- 日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医 1
- 日本内科学会認定内科医・指導医 3
- 日本内科学会認定医内科医 1
- 日本専門医機構認定内科専門医 4
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医 1
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医 1
- 日本ヘリコバクター学会認定医 3
- ICD(Infection Control Doctor) 2
- 日本結核学会結核・抗酸菌症認定医 1
- 日本医師会認定産業医 2
- 日本内科学会JMECCインストラクター 1
- 日本救急医学会ICLSディレクター 1
- 労働衛生コンサルタント 1
3.「痛み」や「めまい」、「しびれ」など、検査では異常が見つからないものの慢性的につらい症状が続く「機能性疾患」の診断・治療に力を入れています
当科を受診される患者さんの約7割の方が「頭が痛い」「おなかが痛い」「腰が痛い」など、「痛み」の症状を抱えてこられます。しかしX線やCTなどによる検査を行ってもとくに異常が見つからないというケースは少なくありません。このような、「体の組織等において形態の異常が見当たらないにも関わらず、臓器や器官などの機能が低下する疾患」を「機能性疾患」といいます。
代表的な機能性疾患の症状としては、痛み以外に慢性的なしびれやめまい、偏頭痛、吐き気、下痢、むくみ、咳などが挙げられます。
検査をしても異常が見当たらないと病名の診断をつけることも難しいため、病院によっては「とくに治療の必要はない」と見なされるケースもあるかもしれません。しかし、患者さんはつらい症状に悩まされています。
臓器に異常があれば画像等で確認することが可能ですが、痛みやしびれなどの症状を感じるのは脳です。患者さんの症状を改善するためには、このような神経伝達の経路などもきちんと理解したうえで、機能的な異常を診断する必要があります。当科では内分泌系、神経系、免疫系など総合的なアプローチを重視した診療にとくに力を入れ、機能性疾患を抱える患者さんの助けになることを目指しています。
代表的な機能性疾患の症状としては、痛み以外に慢性的なしびれやめまい、偏頭痛、吐き気、下痢、むくみ、咳などが挙げられます。
検査をしても異常が見当たらないと病名の診断をつけることも難しいため、病院によっては「とくに治療の必要はない」と見なされるケースもあるかもしれません。しかし、患者さんはつらい症状に悩まされています。
臓器に異常があれば画像等で確認することが可能ですが、痛みやしびれなどの症状を感じるのは脳です。患者さんの症状を改善するためには、このような神経伝達の経路などもきちんと理解したうえで、機能的な異常を診断する必要があります。当科では内分泌系、神経系、免疫系など総合的なアプローチを重視した診療にとくに力を入れ、機能性疾患を抱える患者さんの助けになることを目指しています。