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心不全(薬薬連携)

心不全治療における薬剤師の役割

現在、国内の心不全の患者数は約100万人にのぼるとされ、今後、後期高齢者人口の増加に伴い、患者数もさらに増加していくことが予測されています。医療の進歩により、心不全の予後は徐々に改善傾向にある一方、5年生存率はいまだ60%程度であるのが現状です。

心不全は一度発症すると、高血圧や不整脈といった医学的要因だけでなく、治療薬服用の不徹底や塩分・水分制限の不徹底といった患者要因も関与することで、増悪を繰り返し、全身状態や身体機能が低下していきます。そのため、心不全診療では、医師だけでなく、多職種で協働して介入することが包括的な疾病管理に必要となります。

薬剤師においても薬剤の用法用量や副作用モニタリングといった薬剤の適正使用に対する介入だけでなく、患者さんの服薬アドヒアランス向上のために、病識や薬剤の理解、管理方法の確認・指導が求められます。当院では、患者指導用資材を作成し、心不全の教育入院や心不全教室を通して、薬剤管理指導に活用しています。

保険薬局の方へ(薬薬連携)

現在、心不全治療のほとんどが通院や在宅となっており、患者さんにとって利用しやすい最寄りの薬局でのフォローアップが、早期の受診と治療、その結果としての心不全増悪の回避につながります。そのためには心不全の予防や治療、ケアに対して病院-薬局間の「共通認識」を備えていることが必要となります。

そこで当院では、心不全患者に対する適切なフォローアップの実現を目的に地域の保険薬局との連携(情報共有)をしております。2024年度からは慢性心不全患者に対して薬学的なフォローアップを行うことで『調剤後薬剤管理指導料』の算定が可能となりました。

当院においても従来から実施していた‘‘受診の目安となる体重や症状をお薬手帳へ記載,,することに加え、退院時に‘‘薬剤管理サマリー,,によるかかりつけ保険薬局への情報提供や心不全療養指導の連携ツールである‘‘心不全フォローアップシート,,の交付を行うことで、退院後のモニタリングの一助とし心不全増悪の予防と早期発見をはかります。
保険薬局からの情報は、トレーシングレポートや薬剤管理サマリー返書、心不全フォローアップシートとしてフィードバックされ、当院薬剤師は主治医にその情報を伝えることで次回の診療に反映できるように心がけています。下記のリンクからトレーシングレポート様式や薬剤管理サマリー返書、心不全フォローアップシートをダウンロードして頂き、薬剤部までFAXにて送信ください。なお、他の様式を利用いただいても構いません。

その他地域の保険薬局と定期的に研修会を実施し、心不全の病態や治療方針、治療薬の患者指導内容のポイントや注意すべき副作用について情報共有を行い、連携の強化を図っています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 薬剤部

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)