輸血部紹介

輸血部紹介

部長 清水直美 准教授 部長
清水直美 准教授
2008年4月からの臨床検査診断センター構造改革から、5部門の交流がはかられ輸血部の人員も輸血部業務だけでなく、採血、リプロダクションセンターなど直接患者さんと接する機会も設けられています。輸血部の業務は、血液型の同定、輸血を行う際の交差試験、
不規則抗体検査、自己血貯血が主な仕事となります。

血液型には、ABO式血液型、Rh式血液型以外にも約400種類以上あると言われているため、輸血をする機会の多い中核病院では、輸血部が独立して存在する意義があります。交差適合試験は、輸血を行う際には必須の検査であり、間違いが許されないため慎重な体制で行われています。また、一度輸血を受けた経験や妊娠歴のある方は、ABO式血液型以外の稀な血液型に対する不規則抗体を産生している可能性があるため、輸血により溶血などの副作用を起す可能性があります。そのため、当院では輸血患者さんすべてにおいて不規則抗体検査を行い、事前に不規則抗体の有無を確認することにより、より安全な輸血医療に貢献しています。

最近では血液腫瘍内科、および心臓血管手術患者の症例も増えたことから、外来・入院の輸血件数が更に増加傾向となっています。このような状況を鑑み、懸案であった輸血24時間体制が2017年4月から整備されました。濃厚赤血球は使用期限が短く(21日間)、また血小板製剤も数日の期限であるとともに、非常に高価な製剤であり、献血してくださった方々の善意を無駄にすることがないよう、最善の努力が払われております。

輸血部に新たに導入されたフロ-サイトメトリ-を利用し、臨床に直結した基礎的検討も行っております。スタッフ一人一人が自分のテーマを持ち、日々の業務の傍ら、基礎検討、論文作成に励む環境となっています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 輸血部

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)