循環器内科

8.慢性血栓塞栓性肺高血圧症

慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension、略してCTEPH、シーテフと呼びます)は、肺の血管に血のかたまり(血栓)が詰まることで生じる、国の定める難病です。肺の血液の流れが悪くなり、肺高血圧症という状態となり、心不全も起こします。自覚症状は、息切れ、身体のだるさ、胸の痛みなどです。未治療では予後が悪く、開胸手術により血栓を取り除く治療が標準治療とされています。近年、肺の血流を改善させるカテーテル治療(balloon pulmonary angioplasty: BPA)が日本を中心に発展し、新たな治療の選択肢として確立されました。治療は、局所麻酔下で足の付け根や首の静脈から、カテーテルという細い管を肺の血管まで挿入して行います。複数回に分けて治療を行う必要がありますが、低侵襲治療であるため体への負担は少なくて済みます。以前はBPAを受けるために都内の専門病院まで行く必要がありましたが、千葉県でも当院において、質の高いBPA治療を受けることが可能となりました。(文責:佐藤修司)
8.慢性血栓塞栓性肺高血圧症