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あなたのホクロ・シミ、皮膚がんかもしれません

あなたのホクロ・シミ、皮膚がんかもしれません

ダーモスコピーとは

今まで気がつかなかった黒いホクロや、赤く皮がむけるような顔のシミが、皮膚がんである可能性があります。初期の皮膚がんは最小限の手術で治療できますので、早期の診断が重要です。当科では視診と合わせてダーモスコープを用いた臨床診断(ダーモスコピー)を行い、病理検査が必要な場合は組織検査を行って、皮膚がんの早期の診断・治療を行っています。ダーモスコープを用いることで、良性の所見がさらに明らかになり、悪性の場合には組織検査が必要な重要な所見を得ることが出来ます。
ダーモスコープ
  • 病変部を10~20倍に拡大し評価します。
  • 皮膚表面での光の乱反射を抑制し、皮膚のやや深い部位(真皮)の色素も含めて評価できます。
  • 外来で簡便に施行でき、侵襲が全くない新しい検査法です。

ダーモスコピーによるホクロの診断

足の裏など、今まで気づかなかったホクロでも良性の場合もありますが、ダーモスコピーを行うことで悪性の所見がよりはっきりします。
ダーモスコピーによるホクロの診断

日光角化症(光線角化症)とは

日光角化症という聞きなれない早期がんがあります。屋外での作業の機会の多い人、高齢者などに、長年の紫外線刺激によって生じる皮膚がんです。手の甲などにできる赤く、粉がふくような病変です。湿疹、しみのようにみえますがあなたは大丈夫ですか? 放置しておくと、有棘細胞がんという進行がんになります。早期であれば最小限の手術で治療できます。また、外用剤による治療法もあります。

長年の紫外線刺激によって生じる皮膚腫瘍(表皮内がん)。高齢の方の顔面、手背などに生じやすい。多発することもあります。一部のものは有棘細胞がんへ進展します。
長年の紫外線刺激によって生じる皮膚腫瘍

ダーモスコープ診断と病理組織診断の一致率

2013年度に当科で行ったダーモスコープ診断と病理組織診断の一致率は86%でした。
これには見た目(視診)は分からなかった所見が、ダーモスコピーで悪性の所見がはっきりし、病理組織検査で診断ができた皮膚がんなども含まれます。一致しなかった群では、ダーモスコープ所見では悪性とは鑑別しきれなかったが、やはり疑わしいので病理組織検査を行って、悪性とはっきりした皮膚がんなどがあります。ダーモスコピーで、良性・悪性の所見が明らかになり、病理検査の必要性が明確になります。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 皮膚科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)