治療について
治療
アレルギー性皮膚疾患治療
アトピー性皮膚炎や蕁麻疹、薬疹などのアレルギー性皮膚疾患に対し、アレルゲンの検索に加えて、丁寧な診察と適切な内服・外用薬の使用で症状のコントロールを行います。重症なアトピー性皮膚炎に対するデュピルマブ、コントロールの難しい慢性蕁麻疹に対しるオマリズマブといった、効果の高い生物学的製剤の治療も始まりました。当科は日本アレルギー学会認定教育施設であり、これらの最新の治療や検査を行える体制が整っています。
ナローバンドUVB(NV-UVB)療法
中波紫外線(UVB)の領域に含まれる幅の狭い波長域(311±2nm)の紫外線を全身に照射する装置で、日焼けを起こしにくい安全で効果的な紫外線治療を、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎などの皮疹の広い範囲に対して行っています。新規に導入したダブリン3シリーズNeoLuxでは、1回あたりの治療時間が短くなり、少ない治療回数で高い効果を出すことが可能になりました。

ターゲット型エキシマ光線療法
これまでの光線療法よりさらに効果が高いと言われている短い波長の紫外線を患部に照射して処置する新しい光線療法です。従来より短い波長(308nm)を使う事で、肘や膝など、今まで治療が難しかった部位でも高い治療効果が期待できます。掌蹠膿疱症や尋常性白斑など病変が部分的に限られている症状に対して、短い照射時間で効果的な治療ができるようになりました。

乾癬に対する生物学的製剤治療
日本皮膚学会承認施設として、抗TNFα抗体、抗p40抗体、抗IL-17A抗体、抗IL-17RA抗体、抗p19抗体などの生物学的製剤を用いて、難治性の皮膚症状や関節症状対して効果の高い治療を行っています。患者さんの背景に合わせた最適な治療法を選択するとともに、最新の治療に関する臨床試験(治験)を行います。