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検査・設備

外来診療について

外来の診療ユニット4台で診療を行っています。
診療時にはビデオシステムを導入し、モニターで病巣をお見せしながら患者さんに説明をしています。患者さんご自身が自分の耳や鼻の中の状態を視覚的に確認することで、治療に対する理解もより深まるようです。

また、専門外来を開設し、詳しい検査と十分な検討を通して、よりレベルの高い診療を目指しています。

耳鼻咽喉科の検査について

聴覚検査

聴覚は、「聞こえるか、聞こえないか」という問題だけではなく、「言葉を正しく聞き取れるか」という言葉の了解度も重要です。この言葉の聞き取りについて調べるため、語音明瞭度検査を実施しています。

また、音と圧力の両方に対する耳の反応を測定する鼓膜聴力検査(チンパノメトリー)や、内耳の神経の活動性を調べる自記オージオメトリー・蝸牛電位・耳音響反射、内耳から脳までの聴覚経路をみるための聴性脳幹反応検査なども必要に応じて行っています。

高度感音難聴者に対して、補聴器の装用効果を評価するシステムを導入しています。同システムは人工内耳植え込み術の適応の検討にも用いられます。

めまい・平衡機能検査

内耳の中に三半規管及び前庭と言う体の平衡を感知する器官があります。その場所が病気になると、めまいや平衡障害を起こします。また、三半規管・前庭からの信号によって脳の中で全身の平衡を維持させようとするために、ここに関わる脳が障害を受けても同様の症状を起こします。このため、めまい・平衡障害の検査では、内耳だけでなく脳内の障害をも見つけることができます。

めまいが生じている時には、「眼振」と呼ばれる眼の異常な動きが生じていることがよくあります。この眼振を観察し、記録するビデオシステムを備えています。またさまざまな刺激を与えて眼振が生じるかどうかを確認するため電気眼振計(ENG)で眼球運動を記録して評価します。

また、内耳から脳までのどのあたりに、あるいは内耳のどの場所に障害が生じているのかを調べて分析することも、めまいの原因究明に役立ちます。前庭の検査として前庭誘発筋電位(VEMP)を用いています。

さらに、体全体の平衡状態をみることは日常生活における障害の程度を判断する上で最も重要な情報であるため、重心動揺計を使った検査も同時に行っています。

内視鏡検査

耳鼻咽喉科では、気管・食道から咽頭、喉頭、鼻腔、鼓膜、中耳腔まで、狭いところまで詳細に観察する必要があります。そこで隅々まで細かく見ることのできる内視鏡検査を積極的に導入しています。もちろん内視鏡だけでは調べることのできないあらゆる症例に対応するため、以さまざまな特殊検査設備も用意しています。

味覚検査

味覚は、楽しく充実した生活を営む上で重要な感覚といえます。味覚が障害されると、何を食べても美味しくなく食欲がわかない、料理の際にうまく味つけができないなど、生活に支障をきたします。味覚障害は全身疾患によって生じることもしばしばありますが、中耳炎や顔面神経麻痺など耳鼻咽喉科の病気でも生じます。

味覚障害の程度は、味覚検査(電気味覚計)によって評価できます。

嗅覚検査

嗅覚は味覚と同様に食生活に密接に関係していますが、「鼻が利く」ということ自体が実生活の上で重要な役割を担っています。嗅覚が損なわれると、場合によってはガス漏れに気づかないなどの危険にもつながりかねません。

嗅覚異常は鼻・副鼻腔の病気によることもあるため、嗅覚検査をはじめとした精密検査が必要です。

その他の共通検査

一般的な検査である血液検査、レントゲン検査を始め、超音波検査、CT検査、MRI検査、心電図検査、核医学検査なども必要に応じて行っています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 耳鼻咽喉科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)