胃がん
個々の進行度・病態に合わせた胃がん治療
胃がんは世界的にみて日本に非常に多いがんの一つです。さまざまな進行段階で発見されますので、個々の進行度・病態に合わせ治療法を検討します。当科では専門医が、正確な術前診断のもとに腫瘍学的根拠に基づいた治療法を行います。
手術に関しては、“がんの根治性”(がんをしっかり治すこと)と“低侵襲性”(体になるべく負担をかけない)のバランスのとれた術式をモットーにしています。
手術に関しては、“がんの根治性”(がんをしっかり治すこと)と“低侵襲性”(体になるべく負担をかけない)のバランスのとれた術式をモットーにしています。
内視鏡・超音波・CTの検査による、胃がんの病期診断
診断に際しては、通常の内視鏡検査・超音波検査に加え、最新鋭の64列マルチスライスCT(コンピューター断層撮影)の検査を行い、正確な病期診断を行います。
分化型の粘膜がんに対しては消化器内科と連携し内視鏡的切除(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)による局所切除を行っています。リンパ節転移の可能性がある早期がんに関しては内視鏡的切除の適応とならないため、手術による切除が必要となります。
分化型の粘膜がんに対しては消化器内科と連携し内視鏡的切除(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)による局所切除を行っています。リンパ節転移の可能性がある早期がんに関しては内視鏡的切除の適応とならないため、手術による切除が必要となります。
体への負担を抑える腹腔鏡手術
当科ではこのような場合には、体への負担を最小限に抑えることを目的に腹腔鏡手術を行っています。当科では腹腔鏡下幽門側胃切除、腹腔鏡下胃全摘術、腹腔鏡下噴門側胃切除などが施行可能であり、がん病巣が胃のどの部分に存在するかによって術式が決定されます。これは従来、開腹で行われていた胃がん手術を腹腔鏡下に行うものであり、この手術を高いクオリティで行うには高度な技術と豊富な経験を要します。
当科での同手術の施行件数は200例を超えます。腹腔鏡手術は日本内視鏡外科学会の技術認定を受けた医師を中心に行われており、他施設で技術指導を行うなど、千葉県内では指導的立場にあります。
ステージ3以上の進行がんに対しては開腹手術を基本とし、症例に応じて根治性を高めるための拡大手術を行っています。
術前診断で広範なリンパ節転移や多臓器転移を認めた場合は抗がん剤治療(TS-1+CDDP)を行うことを基本としています。近年の抗がん剤の改良により、治療にて腫瘍の縮小が認められ(ダウンステージ)、その後に根治手術が行える症例もでてきています。
当科での同手術の施行件数は200例を超えます。腹腔鏡手術は日本内視鏡外科学会の技術認定を受けた医師を中心に行われており、他施設で技術指導を行うなど、千葉県内では指導的立場にあります。
ステージ3以上の進行がんに対しては開腹手術を基本とし、症例に応じて根治性を高めるための拡大手術を行っています。
術前診断で広範なリンパ節転移や多臓器転移を認めた場合は抗がん剤治療(TS-1+CDDP)を行うことを基本としています。近年の抗がん剤の改良により、治療にて腫瘍の縮小が認められ(ダウンステージ)、その後に根治手術が行える症例もでてきています。