結腸がん・直腸がん
結腸がん・直腸がんは近年、急速に増加しているがんの一つです。近年の内視鏡検査の発達・普及に伴い、早期に発見される機会も増加しています。さまざまな進行段階で発見されますので、個々の進行度・病態に合わせ治療法を検討します。
豊富な大腸がん手術実績
内視鏡検査にて粘膜に留まる早期がんと診断された場合は、大腸内視鏡を用いた内視鏡的粘膜切除(EMR)を消化器内科と連携して行います。手術適応となる大腸がんに対しては、傷が小さく低侵襲な腹腔鏡手術やロボット支援手術(da Vinci)を積極的に取り入れており、現在は大腸癌手術のうち約90%を腹腔鏡もしくはロボット支援手術にて行なっています。ロボット支援手術は2022年から直腸がんに対し、また2025年から結腸がんに対して導入し、現在は全大腸がんの患者さんを対象に行なっています。
術前には通常の内視鏡検査・超音波検査のほか、64列マルチスライスCT検査を行い、正確な病期診断を行うよう努めています。また3次元画像構築の技術を駆使して、バーチャル内視鏡検査やナビゲーション手術を行い、安全な手術を行うよう努めています。
最近では、腫瘍近傍にICG試薬を局注し近赤外光観察を行う(ICG蛍光法)ことで癌のリンパ流観察を行なって、より精度の高いリンパ節郭清をおこなう取り組みにも取り組んでいます。
術前には通常の内視鏡検査・超音波検査のほか、64列マルチスライスCT検査を行い、正確な病期診断を行うよう努めています。また3次元画像構築の技術を駆使して、バーチャル内視鏡検査やナビゲーション手術を行い、安全な手術を行うよう努めています。
最近では、腫瘍近傍にICG試薬を局注し近赤外光観察を行う(ICG蛍光法)ことで癌のリンパ流観察を行なって、より精度の高いリンパ節郭清をおこなう取り組みにも取り組んでいます。
(論文)
◆ https://link.springer.com/article/10.1007/s00423-023-02808-5
“Timing of real-time indocyanine green fluorescence visualization for lymph node dissection during laparoscopic colon cancer surgery” Kinoshita H, Kawada K, et al. Langenbecks Arch Surg. 2023;408(1).38. DOI: 10.1007/s00423-023-02808-5.
◆ https://www.ejso.com/article/S0748-7983(21)00646-6/abstract
および 要約図
“Snapshots of lymphatic pathways in colorectal cancer surgery using near-infrared fluorescence, in vivo and ex vivo” Sato Y, et al. Eur J Surg Oncol. 2021;47(12):3130-3136. DOI: 10.1016/j.ejso.2021.07.025.
◆ https://journals.lww.com/dcrjournal/pages/video.aspx?autoPlay=false&v=162
◆https://journals.lww.com/dcrjournal/citation/2019/11000/indocyanine_green_fluorescence_guided_laparoscopic.19.aspx
https://cdn-links.lww.com/permalink/dcr/b/dcr_2019_07_24_kawada_19-00044_sdc1.mp4
◆ https://link.springer.com/article/10.1007/s00423-023-02808-5
“Timing of real-time indocyanine green fluorescence visualization for lymph node dissection during laparoscopic colon cancer surgery” Kinoshita H, Kawada K, et al. Langenbecks Arch Surg. 2023;408(1).38. DOI: 10.1007/s00423-023-02808-5.
◆ https://www.ejso.com/article/S0748-7983(21)00646-6/abstract
および 要約図
“Snapshots of lymphatic pathways in colorectal cancer surgery using near-infrared fluorescence, in vivo and ex vivo” Sato Y, et al. Eur J Surg Oncol. 2021;47(12):3130-3136. DOI: 10.1016/j.ejso.2021.07.025.
◆ https://journals.lww.com/dcrjournal/pages/video.aspx?autoPlay=false&v=162
◆https://journals.lww.com/dcrjournal/citation/2019/11000/indocyanine_green_fluorescence_guided_laparoscopic.19.aspx
https://cdn-links.lww.com/permalink/dcr/b/dcr_2019_07_24_kawada_19-00044_sdc1.mp4
“Indocyanine green fluorescence-guided laparoscopic lateral lymph node dissection for rectal cancer” Kawada K, et al. Dis Colon Rectum. 2019;62(11):1401. DOI:10.1097/DCR.0000000000001475.
(リンクから手術動画をみることができます。)
肛門機能温存を考慮した直腸がん治療
肛門機能の温存が問題となる直腸がんに対しても、ロボット支援手術や経肛門的内視鏡手術(taTME)などの最新の治療技術にてできるだけ肛門機能を温存する手術を実践するとともに、抗がん剤や放射線治療などと手術を組み合わせることでできるだけ肛門を温存する治療を行なっています。
ロボット支援手術は傷が小さい利点は従来の腹腔鏡手術と同様ですが、高画質で立体的な3Dハイビジョンカメラでの画像のもと、人間の手の動きを正確に再現する極めて繊細な操作が可能な点で優れています。手術部位の近くを走行する自律神経(排尿機能や性機能に関与)を最大限に温存することで、術後の排尿・性機能の保持や早期の回復が期待できるなど臓器に優しい手術が可能となります。また、従来の腹腔鏡よりも骨盤深部での手術操作が可能となり、肛門に近いがんであっても肛門を温存できる可能性が高まります。
最近では、肛門近くにある直腸がんに対する括約筋間直腸切除術(ISR)や直腸切断術(APR)では、直視下にて会陰操作を先行して先に肛門サイドの「受け」をつくってから、腹腔側からロボット手術で直腸周囲の手術を行う術式を積極的に行ない良好な成績を得ております。
ロボット支援手術は傷が小さい利点は従来の腹腔鏡手術と同様ですが、高画質で立体的な3Dハイビジョンカメラでの画像のもと、人間の手の動きを正確に再現する極めて繊細な操作が可能な点で優れています。手術部位の近くを走行する自律神経(排尿機能や性機能に関与)を最大限に温存することで、術後の排尿・性機能の保持や早期の回復が期待できるなど臓器に優しい手術が可能となります。また、従来の腹腔鏡よりも骨盤深部での手術操作が可能となり、肛門に近いがんであっても肛門を温存できる可能性が高まります。
最近では、肛門近くにある直腸がんに対する括約筋間直腸切除術(ISR)や直腸切断術(APR)では、直視下にて会陰操作を先行して先に肛門サイドの「受け」をつくってから、腹腔側からロボット手術で直腸周囲の手術を行う術式を積極的に行ない良好な成績を得ております。
(論文)
◆ https://academic.oup.com/bjs/article/112/4/znaf064/8110967?login=true
“Robotic intersphincteric resection with en-bloc prostatectomy for rectal cancer invading the prostate” Kawada K, et al. Br J Surg. 2025;112(4):znaf064. DOI: 10.1093/bjs/znaf064.
◆https://link.springer.com/article/10.1007/s10151-024-03060-9
“Perineal-first approach in robotic intersphincteric resection” Kawada K, et al. Tech Coloproctol. 2024;29(1):11. DOI: 10.1007/s10151-024-03060-9.
◆https://link.springer.com/article/10.1245/s10434-024-16166-z
“Perineal-first approach in robotic abdominoperineal resection” Kawada K, et al. Ann Surg Oncol. 2024;31(12):7820-7821. DOI: 10.1245/s10434-024-16166-z.
◆https://link.springer.com/article/10.1245/s10434-022-12158-z
https://static-content.springer.com/esm/art%3A10.1245%2Fs10434-022-12158-z/MediaObjects/10434_2022_12158_MOESM1_ESM.mp4/
“Robotic posterior exenteration for locally advanced rectal cancer with rectovaginal fistula” Kawada K, et al. Ann Surg Oncol. 2022;29(13):8211-8212. DOI: 10.1245/s10434-022-12158-z.
◆https://link.springer.com/article/10.1007/s10151-022-02625-w
“Robotic supralevator total pelvic exenteration with lateral pelvic sidewall dissection for rectal cancer” Kawada K, et al. Tech Coloproctol. 2022;26(9).761-762. DOI: 10.1007/s10151-022-02625-w.
化学療法に関しては、手術後の再発予防のための術後補助化学療法とともに、切除不能あるいは再発がんに対しては遺伝子変異と腫瘍の局在を考慮した最適な治療レジメンを選択し治療を行っています。
また、肛門に近い局所進行直腸がんの場合には術前に放射線治療に加えて全身化学療法を行ってから根治手術を行う方法(Total Neoadjuvant Therapy:TNT)も最近は導入し治療成績の向上を目指しています。場合によっては、直腸がんが消失することもあり、その場合は患者さんと十分に話し合った上で手術を行わずに経過観察を行う(Watch & Wait)という選択肢もあります。
他臓器への転移や浸潤を有する進行した大腸がん・直腸がんの患者さんにも、抗がん剤や放射線治療、また免疫治療などの方法を用いて、他の臓器も含めて摘出する拡大手術も検討し、可能性を追求した「あきらめない治療」に取り組んでいます。
◆ https://academic.oup.com/bjs/article/112/4/znaf064/8110967?login=true
“Robotic intersphincteric resection with en-bloc prostatectomy for rectal cancer invading the prostate” Kawada K, et al. Br J Surg. 2025;112(4):znaf064. DOI: 10.1093/bjs/znaf064.
◆https://link.springer.com/article/10.1007/s10151-024-03060-9
“Perineal-first approach in robotic intersphincteric resection” Kawada K, et al. Tech Coloproctol. 2024;29(1):11. DOI: 10.1007/s10151-024-03060-9.
◆https://link.springer.com/article/10.1245/s10434-024-16166-z
“Perineal-first approach in robotic abdominoperineal resection” Kawada K, et al. Ann Surg Oncol. 2024;31(12):7820-7821. DOI: 10.1245/s10434-024-16166-z.
◆https://link.springer.com/article/10.1245/s10434-022-12158-z
https://static-content.springer.com/esm/art%3A10.1245%2Fs10434-022-12158-z/MediaObjects/10434_2022_12158_MOESM1_ESM.mp4/
“Robotic posterior exenteration for locally advanced rectal cancer with rectovaginal fistula” Kawada K, et al. Ann Surg Oncol. 2022;29(13):8211-8212. DOI: 10.1245/s10434-022-12158-z.
◆https://link.springer.com/article/10.1007/s10151-022-02625-w
“Robotic supralevator total pelvic exenteration with lateral pelvic sidewall dissection for rectal cancer” Kawada K, et al. Tech Coloproctol. 2022;26(9).761-762. DOI: 10.1007/s10151-022-02625-w.
(リンクから手術動画をみることができます)
化学療法に関しては、手術後の再発予防のための術後補助化学療法とともに、切除不能あるいは再発がんに対しては遺伝子変異と腫瘍の局在を考慮した最適な治療レジメンを選択し治療を行っています。
また、肛門に近い局所進行直腸がんの場合には術前に放射線治療に加えて全身化学療法を行ってから根治手術を行う方法(Total Neoadjuvant Therapy:TNT)も最近は導入し治療成績の向上を目指しています。場合によっては、直腸がんが消失することもあり、その場合は患者さんと十分に話し合った上で手術を行わずに経過観察を行う(Watch & Wait)という選択肢もあります。
他臓器への転移や浸潤を有する進行した大腸がん・直腸がんの患者さんにも、抗がん剤や放射線治療、また免疫治療などの方法を用いて、他の臓器も含めて摘出する拡大手術も検討し、可能性を追求した「あきらめない治療」に取り組んでいます。