結腸がん・直腸がん
結腸がん・直腸がんは近年、急速に増加しているがんの一つです。近年の内視鏡検査の発達・普及に伴い、早期に発見される機会も増加しています。さまざまな進行段階で発見されますので、個々の進行度・病態に合わせ治療法を検討します。
豊富な腹腔鏡下大腸がん手術実績
内視鏡検査にて粘膜にとどまる早期がんと診断された場合は、大腸内視鏡を用いた内視鏡的粘膜切除(EMR)を消化器内科と連携して行います。手術適応となる大腸がんに対しては、術後早期回復・疼痛軽減を目指し、腹腔鏡手術を積極的に取り入れており、当科では大腸がん手術のうち約90%を腹腔鏡下に行っています。また、2022年からロボット手術を導入しており、現在のところ直腸がんの患者さんを対象に手術を行っています。
術前には通常の内視鏡検査・超音波検査のほか、最新鋭の64列マルチスライスCT(コンピューター断層撮影)の検査を行い、正確な病期診断を行うよう努めています。また3次元画像構築の技術を駆使して、バーチャル内視鏡検査・ナビゲーション手術を行い、安全に手術が行えるよう努力しています。
術前には通常の内視鏡検査・超音波検査のほか、最新鋭の64列マルチスライスCT(コンピューター断層撮影)の検査を行い、正確な病期診断を行うよう努めています。また3次元画像構築の技術を駆使して、バーチャル内視鏡検査・ナビゲーション手術を行い、安全に手術が行えるよう努力しています。
肛門機能温存を考慮した直腸がん治療
肛門の温存が問題となる直腸がんに対しても、がんの根治性を保ちつつ出来る限り肛門機能温存を行えるような手術を実践しています。肛門のすぐ近くのがんであっても、早期のものであれば括約筋間直腸切除術(ISR)や経肛門的低侵襲手術(TAMIS)なども施行可能で、肛門から排便する機能を温存します。
また最近では、肛門に近い局所進行直腸がんの場合、術前に放射線治療に加えて全身化学療法を行ってから根治手術を行う方法(Total Neoadjuvant Therapy;TNT)を取り入れ、治療成績の向上を目指しています。
化学療法に関しては、術後補助化学療法とともに、切除不能あるいは再発がんに対しては遺伝子変異と腫瘍の局在を考慮しながら最適な治療レジメンを選択し治療を行っています。
また最近では、肛門に近い局所進行直腸がんの場合、術前に放射線治療に加えて全身化学療法を行ってから根治手術を行う方法(Total Neoadjuvant Therapy;TNT)を取り入れ、治療成績の向上を目指しています。
化学療法に関しては、術後補助化学療法とともに、切除不能あるいは再発がんに対しては遺伝子変異と腫瘍の局在を考慮しながら最適な治療レジメンを選択し治療を行っています。