肝臓・胆道・膵臓の病気

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胆道疾患とは?

胆道とは、胆のう・胆管(肝内胆管、肝外胆管)・十二指腸乳頭部を含む胆汁の通り道のことをいいます。
胆道疾患には、がん、胆石、炎症、先天的な異常などさまざまな病気があり、腹痛・発熱・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)などの症状で発見されることが多いのが特徴です。
当科では、内科・放射線科と連携しながら、迅速で的確な診断と治療を行っています。

1.胆道がんについて

胆道がんは、胆汁の通り道に発生するがんの総称で、以下の3つに分けられます。

■ 胆管がん
胆管に発生するがんで、肝内胆管がんと肝外胆管がんに分けられます。肝外胆管がんは、さらに肝門部領域胆管がんと遠位胆管がんに分類されます。いずれも進行すると胆汁の流れが悪くなり、黄疸、かゆみ、尿の色が濃くなる、便が白くなるなどの症状が出ます。
手術による切除が根治を目指せる唯一の治療法であり、腫瘍の位置に応じて、肝切除や膵頭十二指腸切除などの高度な手術が必要となります。

■ 乳頭部がん
胆管と膵管が十二指腸に開く部分(乳頭部)にできるがんです。比較的早期に黄疸が出やすいため発見されやすいという特徴があります。
治療は主に膵頭十二指腸切除術が行われ、適切な時期に治療を行えば良好な治療成績が期待できるがんです。

■ 胆のうがん
胆のうに発生するがんで、胆石症を合併していることが多いのが特徴です。初期には症状が出にくく、進行してから見つかることも少なくありません。
治療は胆のう摘出に加えて肝臓やリンパ節を含めた切除が必要になることもあり、進行度に応じて化学療法を併用することもあります。

2.胆石症について

胆石症は、胆のうや胆管の中に石(胆石)ができる病気です。多くは無症状ですが、胆石が詰まると、
 • 右上腹部の強い痛み
 • 吐き気・嘔吐
 • 発熱
などの症状が出ます。
症状がある場合や、合併症のリスクが高い場合には、腹腔鏡下胆のう摘出術(小さな傷で行う手術)が標準治療となります。

3.総胆管結石について

総胆管結石は、胆管の中に石が詰まる病気で、黄疸・発熱・腹痛をきたすことがあります。放置すると胆管炎や敗血症など重篤な状態になることがあるため、迅速な治療が必要です。多くの場合、内視鏡で石を取り除いた後に胆のう摘出術を行います。
当科では内科と連携し、安全かつ迅速な治療を行っています。

4.急性胆嚢炎について

急性胆嚢炎は、胆石が胆のうの出口に詰まることで起こる炎症性疾患です。
主な症状は、
 • 右上腹部の強い痛み
 • 発熱
 • 吐き気
などです。
治療は、
 • 抗菌薬による治療
 • 炎症を落ち着かせた後の胆のう摘出手術
が基本となります。
近年は早期の腹腔鏡下胆のう摘出術が推奨されており、当科でも積極的に行っています。急性期の胆嚢炎では炎症の影響でお腹の中の構造が分かりにくくなり、胆道損傷などの合併症が起こる可能性があります。
当院では、胆道損傷を未然に防ぐために、ICGという造影剤を用いた胆道造影を行い、胆管の走行を確認しながら安全な手術を心がけています。
ICG蛍光胆道造影

5.膵・胆管合流異常について

膵・胆管合流異常は、膵管と胆管が通常とは異なる位置で合流する先天的な異常です。
この異常があると、膵液が胆道に逆流しやすくなり、胆のうがんや胆管がんの発生リスクが高くなることが知られています。
多くの場合、予防的に胆のう摘出術や胆管切除術が検討されます。将来のがん予防のためにも、専門施設での管理が重要です。

当科では、わかりやすい説明と丁寧な対応を大切にし、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案しています。どんな小さなことでも構いませんので、気になる症状や不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 消化器外科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)