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認知行動療法って、どんなもの?

認知とその影響

人生にストレスはつきもの、ストレスのない人生なんて考えられません。
そして感じるストレスは、問題そのものではなく、問題をどう認知するかによって大きく変化します。


認知というと難しいようですが、問題をどうとらえるか・考えるか・感じるかという、ひとりひとり異なる物事の受け取り方を指します。

認知 :
問題をどうとらえるか・考えるか・感じるかという、物事の受け取り方

たとえば、「何事もうまくいくはずがない」というような全てに悲観的な人は、何をするにも自信が持てず、ストレスを強く感じて、気分も暗く体調も悪くなりがちでしょう。そしてそのような状態での行動は、現実的にもミスや失敗を招きやすいのです。反対に、「いろいろ乗り越えてきた自分ならきっとうまくいくはずだ」という楽観的な人は、同じような問題に突き当たっても明るく考えるために、ストレスも少なく、気分や体調を崩さずに過ごせるでしょう。うまくいくはずだと思えれば過度な緊張もなく取り組め、自分の能力を十分発揮できるので、現実的にも成功することが多いものです。

認知行動療法とは

認知行動療法とは,認知面を適応的に改めていくことを中心に、行動面の改変や心身のセルフコントロール法を実践していくことで、いろいろな気分・身体・行動面の問題の軽減・解決を図ったり,よりよい生き方ができるようにしていこうとするものです.

認知行動療法はどのような人に役立つか

認知行動療法は、はじめうつ気分の治療法として研究され、使われましたが、その後いろいろな心身の問題や症状に広く使われるようになりました。けれども認知行動療法は、問題を抱えた人々だけが利用できる方法ではありません。特に問題というようなものが思い当たらない人々にとっても、認知行動療法が大変役立ちます。それはつまりそのエッセンスが、さまざまなストレスへの積極的対処力を身につけて、それを自分で使いこなしていくという、いわゆるストレスに対するセルフマネジメント能力を磨く方法だとも言えるからなのです。

認知の否定的な偏りや癖・パターンはストレスを増大させ、気分にも身体にも行動にもマイナスの影響を与えます。反対にあなたの認知を、現実に即した適切で前向きなものに変えていくことによって、ストレスを軽減させ、心身の不調を防ぐことができます。さらに気分・身体・行動面からのアプローチも加えていくことによって、自分らしく活き活きとした日々を過ごすことができるようになるでしょう。

そしてあなたの人生の可能性は大きく広がっていくに違いありません。現代風にいえば認知行動療法は、自己啓発のためにも効果的なツールだと言えるでしょう。
認知行動療法の3つのキーワード
認知行動療法プログラムでは、これら3つのキーワードからあなたの認知にアプローチしていきます。
スキーマ
普段は意識されない心の奥底にあって、物事の受け取り方を決定するのがスキーマです。固定観念とか中核的信念とかいわれるものです。 特に認知行動療法で問題となるのが、不合理なものだったり現実的でなかったりして、困った問題を引き起こす不適切なスキーマです。
自動思考
いろいろな出来事を体験するときに、スキーマから派生して自動的に頭の中に浮かんでくる思いやイメージなどを、自動思考といいます。
認知のくせ・偏り
自分の自動思考を調べてみると、物事の受け取り方を左右する、認知のくせや偏りが見つかります。

これらの3つのキーワードの関係を示したのが、下記の循環的相互作用モデル図です。
循環的相互作用モデル図

参加要項

参加者の終了後アンケート

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 メンタルヘルスクリニック

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〒285-8741
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