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診療内容

心身両面から診る全人的医療~より健康的な生活を送るための支援~

外来診療の特色

当院メンタルヘルスクリニックでは、こころと脳の病気とされる精神疾患全般を対象として、精神療法、薬物療法による診察のほか、リワークデイケア(職場復帰支援)、カウンセリング、認知行動療法、ソーシャルスキル訓練など、多様な非薬物療法プログラムを実施し患者さんのライフサイクルに応じた治療に取り組んでいます。

チーム医療のご案内

入院・外来を通じさまざまなチーム医療活動を展開しています。主な3つの活動をご紹介します。

高度肥満症のチーム医療

高度肥満症は、ダイエットすれば何とかなるわけではなく、体質などの遺伝素因や文化的背景もかかわっている「病気」です。そこには心の不調のために過度な食行動が持続してしまう、活動力が低下してしまうなどの心の不調が併存している場合もあります。当院は、このような高度肥満症に対して多職種によるチーム医療を行う先駆的な医療機関であり、内科を中心に薬物療法、栄養療法、理学療法を行うだけでなく、わが国でも保険適応となった肥満外科治療も行っています。このような高度肥満症治療チームの一員として、精神心理社会面に対して専門的な対応をしています。
高度肥満症のチーム医療

周産期メンタルヘルスのチーム医療

妊娠・出産・育児は女性の人生で劇的に脳内のホルモンバランスが変化する時期です。実際、マタニティーブルースといった、出産後のホルモンバランスの乱れから涙もろくなり、不安定になりやすい時期があることはよく知られています。その上、環境的にも結婚生活に伴う住居の変化、人間関係の変化、職業の変化などがあり、出産時の強い痛みや不安に耐え、育児が始まると昼夜を問わずの対応を余儀なくされます。出産とは、人生の中で非常に喜ばしい出来事であると同時に、女性にとっては大変な試練でもあります。当院では、助産師が中心となり、産婦人科医、精神科・心療内科医、公認心理師(臨床心理士)、社会福祉士や精神保健福祉士が、出産前後の身体面の不調だけでなく、精神心理面の不調を抱えた患者さんへ速やかに対応するため、外来や入院時にカンファレンスを行い、個々の患者さんにとっての最善のサポートを提供しています。
周産期メンタルヘルスのチーム医療

精神科リエゾンチーム医療

「リエゾン」という言葉はお聞きになったことがあるでしょうか。リエゾン(liaison)とは「連携」を意味するフランス語で、入院中の患者さんへ心身両面からの回復をサポートするため、内科や整形外科、脳神経外科など各診療科の医師やスタッフと協力し、精神科医師が専門課程を修了した看護師、精神保健福祉士、公認心理師、専任の薬剤師らとチームを組んで患者さんやご家族にメンタル面より支援していく活動がリエゾン診療です。入院中には、慣れない環境から不眠や不安、抑うつ、穏やかさを保てないなどの精神症状が現れることがあり、身体疾患の治療が停滞してしまうことも少なくありません。もともと心の不調を抱えている場合はなおさらです。メンタルヘルスクリニックでは、さまざまな合併症をお持ちの患者さんの身体状況、心理的側面、社会環境面を考慮しながら精神科的助言(コンサルテーション)を行い、必要な時には薬物療法や精神療法、カウンセリングを併用して患者さんの入院生活を支援しています。
精神科リエゾンチーム医療

リカバリーとレリジエンス

リカバリーとは、人々が心身の症状がありつつも、日常生活や学び、仕事などを通じて地域社会に参加できるようになる過程であり、その人なりの自分らしさを取り戻すことができる力そのものです。メンタルヘルスクリニックでは、何らかの困難を抱えている人それぞれが、周りの人とのつながりを手繰り寄せ、自身で人生の次のステップを探していくプロセスそのものを応援していきます。

リカバリーを目指すためには、ストレスに直面し、困難な問題や危機的状況の渦中にいても、できるだけ柔軟に対処できる心身の状態(=レジリエンスと呼ばれています)を作ることが肝心です。私たちスタッフ一同は、患者さんと一緒に最適な回復方法を話し合いながら、お一人お一人がご自分らしく生きていく力を培っていけるようお手伝いさせていただきたいと考えています。
リカバリーとレリジエンス

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 メンタルヘルスクリニック

※医局員、随時募集中※


〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)