たんぱく尿は腎臓病のサイン
蛋白質はからだにとって大事なものです。通常はほとんど腎臓からろ過されず、排泄された場合でも40~80mg程度です。ところが「糸球体(しきゅうたい)」と呼ばれるフィルター構造をもつろ過器が、なんらかの原因で痛んでくると尿に「蛋白(たんぱく)」がでてきます。これを「蛋白尿(たんぱくにょう)」といいます。蛋白尿は糸球体の障害を示唆する大事な所見です。

たんぱく尿が多いほど末期腎不全の進行が早いといわれています。たんぱく尿がみられたら、特にたんぱく尿(2+以上)には注意が必要です。

(Iseki K, et al. Kidney Int 2003;63:1468-1474. より引用、改変)