脳神経内科の開設にあたって

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東邦大学医療センター佐倉病院 市民講座

地域で考えるケアと治療 歩行障害とともに歩む"診断と治療"(2018/03/24)

去る2018年3月24日、佐倉病院東棟7階講堂にて、歩行障害をテーマにした公開講座が開催されました。133名と非常に多くの方々のご参加を頂き、会場は大盛況でございました。一言に歩行障害といっても「ふらつく」「小刻みになる」「足がすくむ」「腰や足が痛い」など症状は様々で、その原因は生活習慣病である脳卒中、神経難病、末梢神経など多種多様の要因が絡んできます。そこで今回は、佐倉病院歩行ケアチーム、すなわち神経内科、脳外科、整形外科、看護師、薬剤師、理学療法士、ソーシャルワーカー、臨床心理士が集結し、佐倉病院で行なわれているトータルな歩行ケアについて、講座が開かれました。

榊原先生の司会のもと、佐倉病院を代表して長尾建樹病院長先生、ご来賓の蕨(わらび)佐倉市長様のご挨拶を賜り、会がスタートしました。最初に神経内科の榊原先生から、パーキンソン病、脳卒中を含めた、歩行障害全体についての説明がされました。続いて、整形外科の赤津先生から、せきついの手術で良くなる歩行障害(大腿骨頚部骨折、腰椎症など)について、さらに脳外科の原田先生から、脳の手術で良くなる歩行障害(最近話題の脳深部刺激療法、正常圧水頭症など)について、説明を頂きました。次に、ソーシャルワーカーの野口さんから、高額医療費補助、介護保険による補助、難病補助についての説明がされました。続いて、神経内科の岸先生から、糖尿病の末梢神経障害についてと、歩行障害にかかわる様々な疾患や対応方法に関する説明がされました。これだけでも盛り沢山の内容でしたが、薬剤師の土井さんからパーキンソン病治療薬などの服薬管理と注意点について、続いて理学療法士の秋葉さんから歩行障害を軽減させるストレッチや杖・歩行具の適正な使用法について、脳卒中専門看護師の黒沼さんから、転倒の予防について、臨床心理士の尾形さんから、歩行障害をもつ患者さんとご家族の心理について、心の温まるお話をいただきました。最後に、大変お忙しい中、千葉県脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会(煌[きらめき]の会) 榊原が顧問をさせて頂いております)から、友の会の活動について、ご紹介を頂きました。本当にありがとうございました。

当日のスライドとアンケートの集計結果は、佐倉病院神経内科のホームページから見ることができますので、ぜひご覧ください。

さらに、今回の講座が、ケーブルテレビ(CABLE NET 296ふるさとチャンネル)の取材を受けました。内容は、会の録画と、終了後の参加者皆様からのインタビューによるもので、地デジ10チャンネル/デジタルCATV 301チャンネルにて、5月1日から15日の間(1日2回、13時と21時30分)、リピート放送されるそうです。こちらも、ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

次回の公開講座の内容は「認知症とともに歩む」です。これもまた、興味深い内容で、最近話題の運転免許のこと、電話de詐欺(特殊詐欺)のこと、病気の治療について、勉強するきっかけになるのではないでしょうか。次回もぜひご参加頂けますと幸いです。最後に、設営・受付・患者様の誘導をたまわったスタッフの方々に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

(文責:神経内科 榊原隆次)

市民講座の内容

市民講座の様子

会場の様子 会場の様子
【司会】榊原 隆次 神経内科 教授 【司会】榊原 隆次 神経内科 教授
【ご挨拶】東邦大学医療センター佐倉病院 長尾 建樹 院長 先生 【ご挨拶】東邦大学医療センター佐倉病院 長尾 建樹 院長 先生
【ご挨拶】佐倉市 蕨(わらび)佐倉市長様 【ご挨拶】佐倉市 蕨(わらび)佐倉市長様
演者 演者:整形外科 赤津 先生(左)
演者:脳神経外科 原田 雅史 先生(右)
演者 演者:神経内科 岸 雅彦 先生(左)
演者:野口 聡美 メディカルソーシャルワーカー(右)
演者 演者:土井 啓員 薬剤部 室長(左)
演者:秋葉 崇 リハビリテーション部 理学療法士(右)
演者 演者:脳卒中専門看護師 黒沼さん(左)
演者:尾形 剛 内科 臨床心理士(右)
	ちば脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会「煌めきの会」よりご挨拶 ちば脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会「煌めきの会」よりご挨拶

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 脳神経内科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)