脳神経内科

神経内科研修のオーバービュー(大学院生・後期研修医・初期研修医)

💛後期研修医先生・大学院生へ

東邦大学医療センター佐倉病院神経内科での後期研修は、初期研修をさらに深める目的の他に、神経内科専門医を育成する目的があります。病棟研修の他に、外来初期研修として、初診患者さんの病歴・神経学的診察所見を取り、指導医の下で幅広い診断能力を身につけます。一方、神経学的救急、神経放射線、神経生理、高次機能、自律神経、神経筋の各検査、神経リハビリテーションに習熟します。その過程で、意識障害・認知症・麻痺・しびれ・自律神経障害などをきたす、各疾患の病態と治療法を習熟します。研修の中で、各人により、特に興味のある病態・疾患が出てくるものです。これは、研究を始めるきっかけに他なりません。良き臨床医は研究マインドを持っているものです。すなわち、目の前の患者さんは、未解決の症状/問題を持っていることが少なくありません。臨床と研究は、大学病院では一対をなすものです。東邦佐倉神経内科では、後期研修の初期から、国内・国際学会での発表、論文作成を指導します。これらは、将来良き臨床医になるために、必ず役に立つものです。この時期に、専門医試験を目指した先生、大学院に入学した先生は、勉強と臨床の両立で大変だと思いますが、大いに頑張ってください。そして、将来必ず、目の前の患者さんに対してその知識と技能を返せるよう、医術に裏付けられた優しさのある、患者さんとともに歩む医者になるよう、指導医は、いつも君たちを応援しています。英国(Institute of Neurology, Queen Square, London)、米国(Mt. Sinai Hospital, New York)を含めた海外留学も可能です。共に、地域に貢献し、広く発信してゆきましょう。

💛初期研修医先生へ

初期研修医は、指導医の下で患者さんの受け持ちとなり、神経学的病歴・所見を取り、検査を行い、治療方針を立てることを習得します。慢性疾患患者さんの治療とともに、神経学的救急の現場にたずさわり、MRIを撮像する前の5分間に、いかに部位診断・病理診断を推定するか、のポイントを体得します。神経内科は、意識障害・認知症・麻痺・しびれ・自律神経障害などを扱いながら、その病態として、遺伝子・分子・神経回路につねに思いを馳せます。わたしたちの脳神経は、140億個の神経細胞(ニューロン)から成り立っています。各ニューロンは、生化学的に類似していても、部位によって全く異なる働きをしております。患者さんの病気・症状を改善させるためには、その神経回路を解きほぐす必要があります。脳は、全身の司令塔であり、社会生活の源でもあることから、神経内科はリハビリテーション・社会復帰に直結する科といえます。神経内科を学ぶことは、患者さんを全人的にみることを学ぶことに他なりません。また、神経内科は、年配の患者さんに優しい科です。身近な歩行障害、認知の問題、トイレの問題などを、年齢のためとあきらめず、治療の相談に応じます。患者さんとともに歩むことができる医師を、目指して頂きたいと思います。
救急カンファレンスでの神経内科疾患のプレゼンテーション
(下記は随時更新して参ります)

病棟入院

  • 7F: 神経内科入院患者さんの治療ケアを行っています。(月曜~土曜、指導医の下で患者さんの診察・治療ケアを学びます)
  • 7F脳卒中ケアユニット(stroke care unit SCU): 脳外科先生との共同で、SCU当直を含めた脳卒中患者さんの治療ケアを行っています。(指導医の下で脳卒中患者さんの診察・治療ケアを学びます)

外来

  • 脳外科先生・救急科先生との共同で、日中の神経救急に対応しています。 (月曜AM8:30・火曜AM8:00・木曜AM8:00 [2022年4月~] 2F外来。随時見学・新患患者さんの診察をしながら学びます)

救急カンファレンス

  • 内科各科先生・救急当直先生との共同で、夜間の神経救急に対応しています。 (月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・土曜 [AM7:30 ~2022年3月]・日曜[AM8:30 ~2022年3月] 2F救急外来奥カンファレンス室。神経救急・画像を学びます)

病棟入院回診

  • 救急カンファレンスに続いて、2F神経内科外来に集まり、カルテ回診を致します。時間がゆるせば7F神経内科入院患者さんを訪室いたします。 (月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・土曜 [AM7:45 2022年4月~] 2F外来)

病棟入院看護カンファレンス

  • 神経内科入院患者さんの治療ケアの多職種連携を学びます。[7Fナースステーション 月曜PM13:45 随時変更あり]

病棟入院神経内科カンファレンス

  • 神経内科入院患者さんの画像読影・治療ケアの方針決定・学術的話(学会予行など)も致します。ここでも多職種連携を学びます。[月曜PM17:00 随時変更あり 2022年4月~3Fカンファレンス室など [随時変更あり]]

DSTカンファレンス

  • 認知症認定看護師・リハビリテーション・薬剤師・医療ソーシャルワーカー・脳神経内科・精神メンタル科・脳神経外科・医事課職員が一緒になって、年間700-800名の当院高齢入院患者さんのケアアドバイスを行っています、退院後のアドバイスも行います。高齢患者さん・多職種連携を学びます。

検査

  • ルンバール (2F外来奥。髄膜炎・脳炎が疑われる患者さんで随時行います)
  • 脳波・神経伝導検査 (3F生理検査室。生理検査部の予定に従って行われます)
  • 自律神経検査 (木曜2F外来外来奥.胃排出能~消化管運動低下の有無を調べます。 木曜PM 2F外来奥.起立試験~起立性低血圧の有無を調べます。水曜AM 3F生理検査室.ウロダイナミクス~神経因性膀胱の有無を調べます。[2022年4月~])

電気生理カンファレンス

  • 脳波・神経伝導検査など病院全体の電気生理検査electrophysiologyの’読影’(結果確認)を行います (水曜PM 3F生理検査室。[2022年4月~])

学術

お知らせ

日本医事新報社のWeb医事新報から、佐倉病院脳神経内科の榊原先生が取材を受けました(2022年7月9日発行)。

「特集: 認知症と便秘」~ 一般の方・若手先生に分かり易く解説されており、ぜひご一読頂けますと幸です。

2021年度東邦大学3病院脳神経内科例会(第1回)のご報告

2021年11月27日土曜、東邦大学3病院神経内科例会(第1回)が開催されました。
今回の藤岡先生の特別講演講演「東邦大學における神経内科のあゆみ」をほんの少し借用致します。東邦大学大森病院(旧.帝国女子医学専門学校附属病院)の誕生が1925年。脳神経内科の誕生~大森第2内科阿部達夫教室に里吉榮次郎先生が脳神経内科助教授として赴任されたのが1957年(頃)(「里吉病 Satoyoshi syndrome」で国内外に広く知られます)。大橋病院の誕生が1964年(里吉先生が大橋病院第4内科教授になられました)。その後、里吉先生の門下から国内外に多数の神経内科教授を輩出され、現在の大森岩崎先生・狩野先生、大橋木下先生(筋病理で有名なMilton-Shy先生に師事~ミトコンドリア病Kearns Shy syndromeはもとより、自律神経のShy Drager syndromeを記載されました)・藤岡先生に繋がります(紙面の関係で名前を挙げられない多くの先生方に恐縮致します)。佐倉病院の誕生が1991年(榊原の赴任は2007年でした)。3病院神経内科が公式に例会を行うのは今回が初めてのことで、記念すべき会となりました。

一般演題は3病院から1題ずつで、各々良く練られており、日頃の診療のご様子がそのまま発表に表れているように思われ、患者さんに対する熱意が伝わってくる素晴らしい内容でした。特別講演は上述の如く、まさに3病院神経内科例会第1回に相応しい内容で、多くのことを学びました。藤岡先生、今後も引き続きのご指導を賜れますと幸いです。狩野先生、このような会を企画下さり心より御礼申し上げます。3病院の教育はもとより、臨床・研究の輪がますます広がることを期待しています。
(文責 榊原隆次)

💛新刊本の発刊~神経・精神疾患における消化管障害ベッドサイドマニュアル発刊のご案内

神経・精神疾患における消化管障害ベッドサイドマニュアル
東邦大学医療センター佐倉病院内科学脳神経内科の榊原隆次先生が、「神経・精神疾患における消化管障害ベッドサイドマニュアル」(中外医学社)を発刊されました。

💛 m3.com 医療ニュース

m3.com編集部では、医事法令社の協力を得て、「医療判例解説」から特に若手の医師が臨床現場で遭遇しそうな事例に関する解説をQ&Aで取りあげていく企画を始めました。<Q&Aで要点解説> 榊原先生が解説された症例が取り上げられています、ご覧になってみて下さい。

m3.com 医療ニュース:「術後ビタミン不投与でウェルニッケ脳症」と損賠請求【医療判例解説】Vol.1

m3.com 医療ニュース:眼振からウェルニッケ脳症は疑われてもよかった【医療判例解説】Vol.2

💛佐倉病院神経内科研究室が、医学部の取材を受けました。

下記は東邦大学医学部広報誌「医学部ニュース」(2018年1月号)に掲載された、「突撃! となりの研究室~高インパクト論文著者インタビュー」記事です。
宜しければ御覧下さいませ。

医学部広報誌「医学部ニュース」(2018年1月号)より