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お知らせ

2024年6月22日(土)第15回東邦大学佐倉病院眼科フォーラム(以下、本会)を開催しました。

本会は、2009年4月に前野貴俊先生が当科教授就任時、地域病診・病診連携、勉学の向上を目的とし発足し、当科初代教授の竹内忍先生のご指導のもと、第一回を2009年5月30日(土)に開催しました(日本眼科学会専門医認定事業)。また、本会は当院として取り組んでいることから、病院長にも開会の挨拶をいただいております(第15回は吉田病院長の公務の都合により鈴木副院長が開会挨拶の労を賜る)。
コロナ禍を乗り越えて開催された第15回では、65名の先生方や視能訓練士の方々に現地参加いただきました。毎回素晴らしい先生方にご講演いただいております本会ですが、賑やかな懇親会も含め、今までに増して実りある勉強会となったと感じております。

今回も3名の素晴らしい先生方にご講演いただきました。
国際医療福祉大学熱海病院教授、後関利明先生にはサギングアイ症候群についてご講演いただきました。某テレビ番組での放送後、話題となったサギングアイ症候群ですが、自信を持って診断するにあたり、検査のコツや実際の手術について分かりやすく解説していただきました。佐倉フォーラムで神経眼科分野の講演があったのはこれまでで初めてとのことで、斜視や神経眼科についての理解が深まりました。
網膜疾患に対する硝子体手術が多く行われる当院では、頻繁に遭遇する黄斑前膜ですが、日本医科大学教授、岡本史樹先生のご講演ではOCTなどの他覚的検査ではなかなか検出しづらいコントラスト感度低下や変視など、患者様のQOLに関わる観点で詳しくお話しいただきました。予後不良となりやすい黄斑前膜の特徴など、改めて手術適応や患者様への手術説明などを見直す大事なきっかけになったと考えます。
福井大学教授、稲谷大先生には[ゆっくり解説]緑内障点眼薬2024と題して、その演題の通り、当医局に入局したての専攻医1年目でも理解できるように御丁寧に解説していただきました。近年複数の緑内障点眼薬が次々と発売されており、煩雑化しやすい配合剤ですが、うまくまとめてシンプルな処方を目指し、患者様のコンプライアンス向上に繋げることの大切さを再確認しました。
今回ご講演頂いた内容は復習・学習に非常に有意義な演題となったものと思います。当たり前と思わず、今後も知識の収集・アップデートを行い、明日からの診療に活かしてゆきたいと思います。
今回で第15回を迎えました本会が、ご参加頂いた方々の学習・診療の一助となれば幸いです。次回も有意義な会となることを祈念して、印象記とさせて頂きます。
文責 布瀬 萌

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 眼科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)