よくあるご質問
当院受診について
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電話での新規予約は出来ません。来院時に次回受診日の予約を取っています。
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予約時間はおおよその目安です。医師や検査内容、混み具合によっては大幅に遅れることもありますが、どうかご了承ください。
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基本的にいつも混みます。特に連休の前後は時間に余裕をもってお出でください。
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精密検査のために散瞳(瞳を広げる)薬を点眼する場合があります。検査後も薬の効果が残り3~4時間は目が見づらくなりますので、車の運転を控えていただかねばなりません。車を運転して来院された方には、散瞳薬の効果が消えるまでお待ちいただくか、後日あらためて受診していただくことになります。
目について
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目の中には、栄養などを運ぶ房水と呼ばれる液体が流れています。目の形は、この房水の圧力によって保たれています。この圧を眼圧と呼びます。また、視神経が萎縮し、見える範囲(視野)が徐々に狭くなる病気を緑内障と呼びます。眼圧が高いとこの緑内障になる可能性が高くなります。しかし、眼圧は正常なのに、視神経萎縮が進行する、正常眼圧緑内障という病気が日本人に多いことが最近分かってきました。初期の緑内障は、自覚症状は全く無く、視神経の機能を調べる視野検査が必要となります。疫学調査の結果、40歳以上の人口の、実に5.8%に緑内障があると言われています。
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緑内障は眼の神経を傷めていく病気ですが、確実に進行を止める方法は今のところ眼圧を下げることだけです。最近は多くの有効な目薬が開発され、手術をしなくても進行を止めたり、遅らせたりすることができるようになりました。手術をするのはこのような薬物による治療が十分な効果を上げられないときです。手術をしても失われた視野を取り戻すことができるわけでなく、あくまでも進行を止めたり、遅らせたりできるだけですのでその後も十分な管理が必要です。
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本当です。特に、疫学調査で明らかになっているものとしては、白内障と黄班変性症と呼ばれる疾患があります。白内障とは、目のピント合わせの機能を司る水晶体が濁る病気です。治療は、手術により、混濁した水晶体を摘出し、人工水晶体を挿入する方法が一般的です。
黄班というのは、人の網膜の中心部で最も視力に大切なところです。この部分が変性すると、中心部の視力が大幅に低下します。いろいろな治療法が試みられていますが、あまり有効なものはありません。たばこは、体にいろいろと害を与えますが、目でも障害を引き起こします。 -
眼の中には水晶体というレンズが入っていて、外の世界の画像をカメラでいえばフィルムにあたる網膜にうまく焦点を結ぶよう調節しています。このレンズが濁ってくる病気が白内障です。60歳をすぎると誰でも多かれ少なかれ白内障はでてきますが、濁りが進んで、生活上不都合になるようなら治療が必要になります。
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水晶体の濁りをとる薬は今のところありません。点眼薬は進行を遅らせるものです。現在の見え方で生活上大きな問題がない程度なら、まず、薬で進行を止めながら経過を見ていいでしょう。生活上問題があり、しかも白内障だけが原因で視力が落ちている場合は、生活上不都合が出てきた段階、あるいは自分の生活上の楽しみに支障が出てきた段階で手術を考えられてはどうでしょうか?ひとりひとり手術を決断する時期は違っていいはずです。車の運転を頻繁にされる方は免許証が更新できるかどうかのぎりぎりになる前に手術を考える必要がありますし、家事とテレビ鑑賞ができればいいという方はずっと遅くてもいいでしょう。
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目の前に黒いものが飛んでいるとか、紐状のものが見える、あるいは蛙の卵のようなものが見えるなどいろいろな表現がありますが、どれも飛蚊症(ひぶんしょう)と総称しています。これは眼球内で最も大きな容積を占める硝子体というところに浮いている濁りで、光の通り道にこの濁りがかかると影になって網膜にうつるものです。若い人でも近視の強い人では、早くから硝子体の変化が起きて飛蚊症が出てきます。飛蚊症はほとんどの場合、問題がないことが多いですが、網膜に裂孔ができて、網膜剥離という病気を起こしかけていたり、網膜に出血や炎症を起こしたりした場合にも飛蚊症が出ますので、念のため眼科で眼底検査をしてもらう必要があります。網膜剥離が起こっていても初期のうちなら手術で良好な視力を保全できます。
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老眼(老視)とは、眼の中でピントを合わせているレンズが固くなって、厚さが変わらなくなりピント合わせができなくなった状態です。誰でも45歳くらいを過ぎると症状がでてきます。もともと正視(近視でも遠視でもない状態)の人はレンズを薄くした状態では遠くにピントが合っていて、近くを見るときは毛様体の筋肉を緊張させてレンズを厚くし、ピントを近くに合わせます。近視の人はもともとレンズが薄い状態でもピントが近くにしか合っていないのでレンズを厚くできなくなっても近くにピントが合っており、老眼の自覚は遅くなります。しかし、メガネやコンタクトレンズで遠くがよく見える状態にしてあると、メガネやコンタクトレンズをした状態では正視の人と同じく45歳くらいから老眼を自覚します。反対に遠視の人は眼の中のレンズが薄い状態ではどこにもピントがあっておらず、遠くを見るときにも筋肉を緊張させてレンズを厚くしてみています。そのため、老眼を自覚するのははやくなりますし、遠くを見るときにもメガネが必要になる人も少なくありません。
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結膜炎の原因としては微生物の感染やアレルギーがあります。アレルギーは特定の物質に対する過敏反応ですから、他の人にはうつりません。しかし、微生物の感染、特にアデノウイルスは急速にまわりの人に広がります。いわゆる「はやりめ」とよばれるものです。ウイルスは薬もよく効きませんし、自分の中に抵抗力ができるまで治りませんから、治るのに2週間くらいかかります。この間、眼をこすらないようにすること、手洗いを励行すること、タオルなどは家族で変えることなどが必要です。目をこすり、菌がついた手でどこかをさわり、そこをさわった人が自分で目をこすったときに感染します。