学術活動

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第66回 日本視能矯正学会 参加報告

学びの秋にふさわしく、2025年10月25日・26日に岡山芸術創造劇場ハレノワにて第66回日本視能矯正学会が開催されました。
本学会は、全国の視能訓練士や眼科医が一堂に会し、視能矯正分野における最新の知見や臨床報告を共有する学術集会です。
私は、「Prism divergenceの結果を基に、加入度数の減弱を行った非屈折性調節性内斜視の一例」という演題でポスター発表を行いました。
当日は多くの視能訓練士や研究者の先生方にご質問やご意見をいただき、活発なディスカッションを通じて新たな視点や課題を得る貴重な機会となりました。
また、全国の視能訓練士の方々が日々の臨床経験をもとに研究を深めておられる姿に刺激を受け、改めて自らの臨床の在り方を見つめ直す良いきっかけとなりました。
当院では、視能訓練士が学会発表や研究に取り組む機会を積極的に設けており、若手のうちから学びと成長を重ねることができます。
今回の学会発表を通して得た経験を今後の診療に活かし、より良い視機能の支援に努めてまいります。
文責:視能訓練士 岡﨑 真由

第15回眼科レーザースペックル研究会 参加報告

去る2025年9月27日(土)、東京のコンファレンススクエア エムプラスにて「第15回眼科レーザースペックル研究会」が盛大に開催され、私も参加の機会をいただきました。
本会は、レーザースペックルフローグラフィー(LSFG;Laser Speckle Flowgraphy)を用いた眼循環研究の最前線に触れることができる貴重な場であり、今回も全国から多くの先生方が参集し、会場は活気に満ち溢れていました。 眼の血流を非侵襲的かつリアルタイムに可視化できるLSFGは、今や眼循環研究に不可欠なツールとなっており、その最新の知見が凝縮された一日となりました。
一般講演では、網膜疾患から緑内障、視神経疾患といった様々な疾患における血流評価から、薬剤応答、基礎研究に至るまで、非常に多岐にわたる演題が発表されました。
中でも、当院の准教授である橋本りゅう也先生からは、「糖尿病網膜症における脈絡膜血流指標と心臓足首血管指数(CAVI)との関連」というテーマでご発表がありました。全身の動脈硬化の指標であるCAVIと脈絡膜血流の関連をLSFGで解明するというアプローチは大変示唆に富むもので、明日からの臨床にも繋がる知見として大変興味深く拝聴いたしました。糖尿病という全身疾患管理において、眼科医が眼底所見だけでなく、LSFGを用いた血流評価という客観的指標をもって貢献できる可能性を感じさせる、非常に意義深い研究でした。身近な先生のご活躍に、大きな刺激を受けました。
各演題後の質疑応答も非常に活発で、フロア全体で議論を深め合う熱気が感じられました。また、閉会後の情報交換会では、演者の先生と直接お話しする機会も得られ、大変有意義な時間となりました。
本研究会を主催いただいた眼科レーザースペックル研究会ならびに共催の千寿製薬株式会社の関係者の皆様、そして素晴らしいご講演をいただいた演者の先生に、この場を借りて心より御礼申し上げます。
文責:今井 咲良 

第41回日本眼循環学会に関するご報告-当科から4演題の発表-

梅雨明けの空が広がり、港町らしい爽やかな風が吹く中、2025年7月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、神戸ファッションマートにて第41回日本眼循環学会が開催されました。 当大学病院眼科からは、以下の4演題を発表させていただき、当科での活発な研究活動の成果を示すことができました。

  1. 藤岡 直樹「網膜中心静脈閉塞症に対するファリシマブ硝子体内注射の網膜循環動態への影響」
  2. 布瀬 萌「乳頭ピットを伴わない視神経乳頭周囲網膜分離(NOPIR)に対する硝子体術後の脈絡膜循環」
  3. 今井 咲良「糖尿病網膜症眼における腹膜透析と腎移植前後の脈絡膜循環動態変化」
  4. 船木迫 里南「小児近視性不同視眼における僚眼の著明な眼軸伸長と脈絡膜血流変化の一例」
本年も、各セッションで全国の先生方からたくさん御質問をしていただき、ディスカッションを通して大変勉強になる時間を過ごすことができました。当科では、従来から研究の主軸であるLSFG(Laser Speckle Flowgraphy)に加え、広角OCT(OCT-S1)などを駆使した多角的な血流評価を進めております。藤岡先生、布瀬先生は現在社会人大学院生として臨床や手術と平行し、眼血流研究に従事しており、日々の臨床に根差した研究に取り組んでいます。今後もより臨床に直結する研究成果を生み出せるよう医局員一同、日々研鑽を積んでおります。

今回は、眼血流イメージング研究室のPIでもあり指導医の橋本先生、また大学院の先輩の田中先生に加え、日々の診療を力強く支えてくださる視能訓練士(ORT)の方々も参加しました。また八木先生も会場に駆けつけてくださり、我々の発表に温かい激励のお言葉をいただきました。当科では研修医・学生の学会参加の機会を積極的に推奨しており、今回は臨床研修医の3名が学会に参加し、様々な研究に関する発表に触れることで大きな刺激を受けた様子でした。 学会の合間には、美しい神戸の夜景や美味しい食事も楽しむことができ、リフレッシュと共にチームの結束を一層深める良い機会となりました。
最後になりましたが、本学会を主宰してくださり運営にご尽力された関係者の皆様に心より御礼申し上げます。 次回の第42回日本眼循環学会は2026年7月に大阪での開催が予定されており、当科前任教授の前野貴俊先生(現大阪大学教授)が会長を務められます。我々にとっても記念すべき会となりますので、来年もまた新たな研究成果を携えて参加できますよう、精一杯努力してまいる所存です。

文責:今井咲良

2025年5月4日~8日 ARVO(米国視覚・眼科学研究学会)に参加しました

ARVO2025体験記@Salt Lake City

2025年5月4日から5月8日までARVO(米国視覚・眼科学研究学会)が開催され、今回私は本学会に参加する機会を得て、ユタ州ソルトレイクシティを訪れました。ARVOは世界最大規模の眼科研究学会であり、世界中から研究者や臨床医が集まり、最新の成果を発表・共有する国際舞台です。
発表会場となったSalt Palace Convention Centerは非常に広大で、ポスター発表や口頭発表が5日間行われ、世界の研究者たちの熱意と活気に圧倒されました。
私は、5月4日にOphthalmic Researchers Meetingという、ARVOでポスター発表予定の演者に英語での口頭発表の機会が与えられる会と、5月5日に “Choroidal Blood Flow Dynamics as a Predictor of Efficacy in Diabetic Macular Edema Treated with Faricimab” という演題で口頭発表およびポスター発表を行い、国内外の研究者の先生方にもたくさん質問していただき充実した学会となりました。
英語での発表と質疑応答には不安もありましたが、上司の橋本りゅう也准教授(東邦大学佐倉病院眼科)のご指導のもと、綿密な準備を重ねたことで、自信を持って臨むことができました。
現地では、同年代の若手医師と意見を交わす中で、自分の研究の立ち位置や課題を見直す機会にもなりました。さらに、学会の合間にはソルトレイクシティの自然や街並みに触れることが出来て素晴らしい体験となりました。 
当院では、若手のうちから積極的に学会発表に挑戦できる環境が整っており、日々の臨床と並行して研究にも取り組める風土があります。
今回の国際学会で得た経験は、眼科医としての視野を広げ、今後の診療や研究の糧となるかけがえのない財産となりました。こうした機会を通じて自分を高めていきたいと考える方に、ぜひ当院での研修をお勧めします。 
文責 田中 一史

日本眼循環学会2024に関するご報告-当科から6演題の発表

2024年7月19日(金)、20日(土)
第40回 日本眼循環学会
厳しい暑さが続く中、2024年7月19日(土)、20日(日)に日本眼循環学会2024が開催されました。今回の学会は、初開催となる福島県郡山市での開催でした。
東邦大学医療センター佐倉病院眼科からは以下の6演題を発表いたしました(学会全演題69演題中6演題が当科からの発表でした)。

  1. 布瀬萌「高眼圧をきたした硝子体内核落下に対して硝子体手術を施行し眼血流変化を追えた一例」
  2. 戸張真澄「慢性中心性脈絡網膜症における光線力学療法前後の脈絡膜血流波形変化」
  3. 藤盛莉乃「乳頭腫脹を伴う梅毒性ぶどう膜炎に対して眼血流変化を追えた一例」
  4. 田中一史「糖尿病網膜症において血液透析導入が脈絡膜循環動態に与える影響」
  5. 川村樹里「小児遠視性不同視に対して7年間、脈絡膜循環・脈絡膜厚変化を追えた一例」
  6. 橋本りゅう也「Reduced Blood Flow and Pulsatility in the Choroidal Watershed Zone」
今年の眼循環学会は、当科からは過去最多の演題数が発表され、各大学の先生方と活発なディスカッションを行うことができ、最新の知見や研究結果を共有し合う貴重な機会となりました。当科では、最新の非侵襲的血流測定機材であるLSFG(Laser Speckle Flowgraphy)を導入しており、眼血流に関連した様々な研究が行われています。この技術を活用することで、より精密なデータの収集と分析が可能となり、眼血流領域の研究に貢献しています。今後もこの技術を活用し、研究成果を医療現場に還元することで、眼科の発展に貢献していきたいと考えております。また、当科からは合計12名の医局員(指導医の橋本先生、矢田先生、藤岡先生)、普段日常診療を支えてくださいます視能訓練士が学会に参加しました。参加者の中には、当科初代教授である竹内忍先生や前任教授の前野貴俊先生(現大阪大学教授)もおられ、研修医の先生も2名が参加してくださり、学びの多い学会となりました。猛暑の中の開催となりましたが、皆様のご協力のおかげで無事に終了いたしましたことを心より感謝申し上げます。次回の日本眼循環学会は、2025年7月に兵庫県神戸市での開催が予定されています。次回も有意義な学会となることを心より願っております。

受賞など

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 眼科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)