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東邦大学医療センター佐倉病院整形外科 関連リンク

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
佐倉病院 整形外科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)

診療実績

運動器疾患(骨・関節・脊椎のけがや病気)が悪化すると、日常生活や仕事に支障をきたし、生活の質の低下をきたします。高齢化社会において、運動器疾患に対して適切な治療を行うことは極めて重要なことです。当科では、急性のけがに対する救急治療から、慢性の骨・関節・脊椎の病気に対する専門的治療まで、整形外科の幅広い領域において最先端の医療を行なっています。ここでは特に、膝関節の疾患、関節リウマチ、人工関節置換術、脊椎の疾患の治療に関してご紹介いたします。

膝関節の疾患

膝はスポーツによるけがの最も多い関節です。けがには骨折、半月板損傷、靭帯損傷などがあります。その程度によっては手術が必要となり、当科では関節鏡視下の半月板手術、靭帯形成術などを多く行なっています。また、膝は加齢に伴う変形性関節症が最も多く発生する関節でもあります。変形性膝関節症に対しては、薬による治療、運動療法、装具療法をまず行いますが、症状が強い場合は手術を行います。手術には、関節鏡視下手術、骨切り術、人工関節置換術などがあり、膝の状態を詳しく検査した上で最も良い方法を選択しています。

関節リウマチ

過去3年間の治療実績(2016年4月~2019年3月)

2016年度2017年度2018年度
生物学的製剤および
分子標的薬使用患者数
186人188人166人
リウマチ入院患者数31人31人11人
リウマチ手術件数24件32件11件

人工関節置換術

膝関節

当科では日本人の骨格データを基に国内で開発、製品化されたインプラントを使用して手術を行っています。このインプラントは膝関節本来の生理的な関節面形状を再現するようにデザインされており、これまでに約18000人の患者さんに使われています。ほとんどの病院では欧米製のインプラントが使用されていますが、当科では2010年から国産のインプラントを用いて手術を行っており、良好な結果を得ています。私たちの目標は、患者さんが「手術を受けたのを忘れるくらい」自然な感じのする膝を獲得できる手術を行うことです。手術後は翌日より関節運動訓練を開始し、2日目より平行棒内歩行や歩行器歩行(両手で支持して押しながら歩く)を始め、1週で杖歩行、2週で杖なし歩行、膝かかえ動作が可能となり、3週で退院となります。この頃には早歩きも可能となります。入院期間が少し長いと感じられる方もいるかと思いますが、帰宅後の日常生活を安心して過ごしていただくためには必要な期間だと考えています。入院中は帰宅後の生活様式を想定して理学療法士の指導の下、密度の濃いリハビリを行います。当科は大学病院ならではの特性を生かして、心臓や肺の病気、糖尿病などの合併症がある患者さんや80歳以上の高齢の患者さんでも安心して手術を受けていただける体制が整っています。人工膝関節置換術についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
日本人の骨格を基に作られた膝のインプラント

日本人の骨格を基に作られた膝のインプラント

手術前(左):
内側の関節の隙間が見えなくなっており、左右の膝の間が開いています(いわゆるO脚変形)。
手術後(右):
人工関節は適切に設置され、左右の膝の間は正常に戻っています。

股関節

人工股関節の部品
人工股関節の部品
人工股関節置換術は整形外科の手術の中でも患者さんの満足度がとても高い手術です。近年は低侵襲手術(単に皮膚の切開が小さいのではなく、筋肉、腱、関節を包み込む靭帯である関節包を完全に温存した、患者さんにやさしい手術)によって脱臼(人工関節のボールの部分が受け皿のカップから外れてしまうこと)のリスクが少なくなり、術後の回復も格段に早くなりました。
当科でも原則として筋肉、腱、関節包を完全に温存した手術を行っており、患者さんが一日も早く痛みのない快適な生活を送ることができるよう、治療を行っています。
手術後は2日目より歩行訓練を開始し、病棟では歩行器歩行(両手で支持して押しながら歩く)、1週で杖なしまたは杖歩行が可能となり(術後7日動画)、2~3週で退院となります。この頃には階段の上り下りもスムーズになります(術後14日動画)。
入院期間が長いと感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、帰宅後の日常生活を安心して過ごしていただくためには必要な期間だと考えています。入院中は帰宅後の生活様式を想定して理学療法士の指導の下、密度の濃いリハビリを行います。当科は大学病院の特性を生かして、心臓や肺の病気、糖尿病などの合併症がある患者さんや80歳以上の高齢の患者さんでも安心して手術を受けていただける体制が整っています。
手術前(左):
右股関節の隙間は見えなくなっており、骨頭も楕円形に変形しています。
手術後(右):
人工関節は適切に設置され、左右で脚の長さもそろっています。
術後7日動画:早歩きも可能で痛みは全くないとのことです。ご本人の許可を得て掲載しています。
術後14日動画:手術前はつらかった階段昇降も手すりなしで可能になりました。ご本人の許可を得て掲載しています。

脊椎の疾患

脊椎は体をささえる柱としての役割のほかに、脊柱管という骨のトンネル構造をもっていて、その中に大切な神経が通っています。その神経が病気により圧迫されると、手足のしびれや痛み、場合によっては運動・感覚の麻痺(まひ)が出現します。代表的な疾患に、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頸椎症性脊髄症、脊椎側弯症、そして骨粗鬆症に伴う骨折などがあります。症状が強い場合には、神経ブロックという特殊な注射や手術療法を行います。当科では、椎間板ヘルニア摘出術(内視鏡視下手術含む)、脊椎除圧固定術、椎弓形成術、脊椎側弯症手術などの手術を多く行なっています。

運動器低侵襲治療センター

平成24年より「運動器低侵襲治療センター」を立ち上げました。低侵襲治療とは、単に小さい創で手術をすることではなく、できる限り手術をしないで治す(保存療法)よう努め、その上で手術が必要かどうかを十分吟味し(適切な手術適応)、患者様の身体により負担の少ない方法で手術を行う(低侵襲手術)ことです。当科では、十分に適応を考えて最新の低侵襲手術を行なっています。特に膝関節鏡手術、脊椎内視鏡手術の症例が多く、良好な成績が得られています。

当科の手術治療実績

2018年度手術実績(2018年4月~2019年3月)

総数610件
内訳
人工膝関節置換術、再置換術115件
人工股関節置換術、再置換術25件
膝(高位脛骨)骨切り術5件
膝関節鏡視下手術130件
(内、靭帯再建術)(50件)
自家軟骨培養移植術2件
脊椎手術89件
足関節、足部、足趾手術(外傷を除く)2件
大腿骨近位部骨折骨接合術、人工骨頭挿入術76件
上肢・下肢骨折、脱臼、腱損傷などの外傷手術104件
その他52件