患者さんへ
 
外来担当表

東邦大学医療センター
佐倉病院 小児科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)

診療の特色

 

1.てんかんなどのけいれん性疾患を始めとする、小児の神経疾患全般の診療に対応しています

東邦大学医療センター佐倉病院小児科は、てんかんなどのけいれん性疾患を始めとする神経・筋疾患、尿路感染症などの腎・泌尿器疾患、新生児疾患、貧血などの良性血液疾患、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、川崎病などを中心に、小児科全般の診療を行っています。
中でもとくに得意としているのが、てんかんなどのけいれん性疾患の診療です。当科は日本てんかん学会研修施設認定を受けており、当科の診療部長 金村英秋教授は同学会のてんかん学会専門医・指導医に認定されています。
てんかん診療においては、けいれんの発作をただ抑えるだけでなく、患者さんの将来設計を含むQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上を重視しています。そこで当科では下の図のようなプロセスで、一人ひとりの患者さんの症状を的確に診断および評価しながら、適切な薬物療法を行っています。
また、治療にあたっては、親御さんと共にお子さんの将来のストーリーを考え、検討し、日常生活や学業、就業などに関する包括的な指導やアドバイスにも努めています。
てんかんの診断から治療へのプロセス

2.発達障害の診療は、医師と臨床心理士が一緒に行っています

発達障害にはさまざまな障害があり、主なものとしては自閉スペクトラム症、ADHD(注意欠如・多動性障害)などが挙げられます。診断は、診察室での親御さんへの聞き取りや、患者さんの行動観察などがベースとなります。より的確な診断と、患者さんおよび親御さんに対して適切なフォローを行えるよう、当科の発達障害外来には臨床心理士(公認心理師)も同席しています。

発達障害について診療を希望される方は、下記の神経外来専用の問診票をダウンロードし、ご記載の上、月・木、午前の小児神経外来を受診してください。他機関にて、知能検査や発達検査を実施されている場合は、その結果もご持参ください。

神経外来用問診票 pdf

また、評価には『CBCL(子どもの行動チェックリスト)』も用いています。これはお子さんの社会的な能力を問う質問項目(お子さんの活動や友達関係、家族関係など)と、問題行動を問う質問項目の2部で構成されたチェックリストで、親御さんご自身にご記入いただきます。これらの結果から、お子さんの特性、お子さんの行動や内面的な問題点などをより客観的に理解し、把握するように役立てています。

医師が一方的に診断するのではなく、親御さんにもこのようにチェックリストへの記入という形で参加してもらうことで、お子さんの症状や治療に対する認識がより深まるケースは非常に多いと感じています。どんな病気でもそうですが、とくに、治療期間が長期にわたる発達障害においては、医師とご家族が協力し合いながら治療を進めていくことが欠かせません。親御さんと良好な関係を保ち、信頼関係をしっかり築くことの重要性についても、当科では常に心がけています。

3.地域周産期母子医療センター新生児室とフォローアップ外来も運営しています

佐倉病院は、千葉県の「地域周産期母子医療センター」に指定されています。当科では同センターの新生児室を設け、小さく生まれた赤ちゃんや、不幸にして重度の仮死を合併した赤ちゃんに対して十分な医療的ケアを行っています。
急性期の赤ちゃんに対しては、「命を守ること」をまず最優先の課題として呼吸管理ケアを重点的に行い、次に「後遺症を残さない」よう特殊な脳波記録などを用いながら脳の中枢神経のダメージなどのチェックを行い、健やかな成長をサポートしています。
しかし、不幸にしてハンディキャップをもたれたお子さんや、ハイリスク児で将来的な不安のあるお子さんもいらっしゃいます。当科の「フォローアップ外来」では、こうしたお子さんたちを長期にわたって見守り、必要に応じて適切なケアを行います。
なお、妊娠されたお母さんがてんかんや重症筋無力症などの基礎疾患を有している場合にも、小児神経疾患に強い医師が身近にいることでしっかりサポートすることができます。
また、ハイリスク出産はお母さんにとっても心身のダメージが大きいものです。お子さんとともに、お母さんのフォローも大切にしています。

4. 学校検尿で異常を指摘された方の診断・治療をおこなっています

腎臓病の早期発見のために行っている毎年の学校健診の尿検査で異常を指摘された方の二次健診を行っています。
血尿や蛋白尿が認められて受診される方の多くは生理的範囲内や一時的な異常で、あまり心配のいらない状態ですが、腎臓病は自覚症状が出難いため、時に先天性の腎臓・膀胱の形態異常や慢性腎臓病が発見されます。発熱や高血圧の原因になったり、腎臓の機能を低下させる先天性の形態異常は、外科手術での修復が必要になる場合があります。慢性腎臓病は自覚症状がなく徐々に進行するものが多く、成人後までの長期の治療が必要になります。使用される薬も副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬などが多く、きめ細かい調節や管理が重要です。また、慢性腎臓病は食事療法や運動制限が長期に必要なことも特徴で、学校へは管理指導表を提出し、行事への参加や許可できる運動の範囲などを知らせます。
腎機能が低下したり、副腎皮質ステロイド薬を長期に使用すると身長が伸び難くなるために、お子さんの成長や発達を損なわないように治療を考えていく必要があります。腎臓の機能が極端に低下すると血液を浄化するために透析療法や腎移植という腎代替療法が必要になりますが、小さなお子さんの腎・泌尿器手術や腎代替療法が可能な施設は限られているため、他施設と連携しながら、成人後までの長期経過を見据えた腎臓病治療の選択を行っています。