診療科挨拶

外来や他科の入院患者のメンタルケア、
復職支援や肥満治療も通じ、地域を見据えた精神医学を目指す

メンタルヘルスクリニック【教授】桂川 修一

外来患者だけでなく、他科の患者の精神面を支える

人口17万人を抱える佐倉市を中心に、近隣の四街道市、八千代市、成田市、印西市などから患者さんが訪れる佐倉病院では、精神科ではなく「メンタルヘルスクリニック」という名称で患者さんの診療に当たっています。
病床はありませんが、身体の疾患で入院している患者さんの精神的問題に対応するコンサルテーション・リエゾンサービスに取り組んでおり、他科との連携を積極的に図り、患者さんの早期回復に寄与しています。
また、外来治療にも注力し、地域の皆さんに向け、精神科の医療サービスを提供しています。

リワークプログラムと肥満治療

大学病院としては先駆けとして開設したリワークプログラム(デイケア)があり、これが当医局の大きな特徴となっています。医師だけでなく看護師や作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士などと一丸となり、それぞれの立場から患者さんの職場復帰を支援しています。
また、診療科の垣根を超えた高度肥満症治療にも取り組んでおり、内科や外科、栄養部、理学療法士たちと協力をして、病院のスタッフ全員で行っているユニークなチーム医療だと言えるでしょう。

他科との連携は良好。多彩な資格も魅力に

佐倉病院は同じ東邦大学の大森病院に比べると規模が小さく、スタッフ間の距離も近い病院です。また、コンサルテーション・リエゾンサービスではあらゆる科の病棟に出入りをしますので、精神科医は他科の先生と顔を合わせることも多く、良好なコミュニケーションが取れています。
入局後は日本精神神経学会の精神科専門医が取得できるのはもちろんのこと、後期研修プログラム修了後、もう少し経験を積んでいただいた上で精神保健指定医の資格を取ることもできます。また、日本医師会による認定産業医や、日本総合病院精神医学の専門医も取得可能です。

地域を見据えた精神医学を

入管法の改正もあり訪日外国人、特に就業者も増えている現状にあって、在日外国人の精神面をケアする病院が少ないことは国の喫緊の課題に挙げられています。当科では、国際交流協会の方やコミュニティ内の方に通訳をしてもらいながら、近隣の外国人コミュニティの方の診療を行っています。
このように地域を見据えた中で幅広く精神医学を学んでもらいたいと考えており、当院の中だけでなく、地域の精神科病院や総合病院と相互に交流を図り、若手医師が勉強しやすい環境作りを行っています。